ドイツのミュンヘン音楽演劇大学式学習
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「和声」の記事における「ドイツのミュンヘン音楽演劇大学式学習」の解説
キルンベルガーの提唱した「段階理論」は近代ドイツで記号を変えて「機能和声理論」として進化した。発祥地はドイツのミュンヘンで、日本には定着せず原則的にはドイツ語圏とロシア語圏のみで通用したスタイルである。ギュンター・ビアラスがヴィルヘルム・マーラーの本を補足したことがきっかけである。 機能和声理論はドイツの音楽大学で入試に用いられているが、この様式による和声課題は日本の音楽大学では出題されていない。邦訳されたマーラー式記号を用いた本は、ディーター・デ・ラ・モッテの「大作曲家の和声」とルートヴィヒ・ヤール・ヴェーバーの「演奏のための和声法入門―理論・実践・解答」しかないため、よく日本の留学生は苦労する。90年ほどヴィルヘルム・マーラーの教科書がドイツ国内で使用されていたが品切れとなり、現在は同内容が記されたReinhard Amonの「Lehr- und Handbuch zur Funktionstheorie und Funktionsanalyse」が通販で比較的容易に手に入り、譜例もヴィルヘルム・マーラーのように別刷にしておらずコンピュータ出力印字のため視覚的にわかりやすい。 近年では、機能和声理論を土台としながら複数の理論を参照する教本もある。
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