トールキンのオーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 05:37 UTC 版)
「オーク (架空の生物)」の記事における「トールキンのオーク」の解説
詳細は「オーク (トールキン)」を参照 人間の形をした、海とは無関係の種族としてのオークはトールキンが創造したものである。トールキンの著作における「オーク」は固有名詞として扱われ、語頭が大文字となっている場合もあるが、他の作品ではそうなっているとは限らない。トールキンの著作ではオークは人間の姿をし、大きさは人間とほぼ同じで、醜く汚らわしい存在として描かれている。知能はあるが鈍く惨めな生物で、極端に繁殖力が強く、人を殺す道具、つるはしややっとこなど、美しくないもの以外は作れるものの他の創造はできず、破壊するだけの存在として描写されている。『指輪物語』ではオークは邪悪な勢力(サウロンとサルマン)の兵士として使われた。 『ホビットの冒険』では、トールキンはオークに「ゴブリン」という単語を用いた。この時には『ホビットの冒険』の世界と中つ国を同じものとする構想がまだなかったからである。幸いなことにトールキンは神話に関する言及を『ホビットの冒険』に含めていたため、後になってホビットの土地を中つ国に組み込むことが可能だった。『指輪物語』では「オーク」が大半を占め、「ゴブリン」が使われるのはそのほとんどがホビットの言葉である。『指輪物語』の発行後に、『ホビットの冒険』の「goblin」は「orc」の翻訳ということになり、目次の直前の注記が追加された。 トールキンはその書簡で、オークを古英語のオーク「悪魔」からとったのは、音声学的に適していたからにすぎないと述べている(The Letters of J.R.R. Tolkien No 144 (日付は1953年))。
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