チャンネル再々編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 04:03 UTC 版)
「日本における衛星放送」の記事における「チャンネル再々編」の解説
衛星におけるHD放送に必要とされるスロット数がかつては16スロットとされていたが、技術の進展によって減少し、4スロット減の12スロットでもHD画質の放送が可能になった。これを受けて、放送業界を活性化させる目的でBS放送への新規参入を促進させたい総務省側と厳しい事業環境などを背景として出来るだけスロット(衛星使用料)を削減させたい放送事業者側の意向が一致。2018年11月22日、総務省は衛星放送協会から加盟事業者(NHKを含む)が奇数チャンネル(右旋円偏波)に設定されているスロットのうち、8事業者(13チャンネル)から合計42スロット分を自主返上したい旨の報告が上がったとし、この返上分と左旋円偏波のBS-12ch及びCS-ND21・23chにある未割当分について、新規の認定基幹放送事業者を募集し2020年度の開局を目指す方針を発表した。 どのチャンネルがスロット削減対象になるかは後述の通りだが、その前に4Kと8Kの放送開始に際し、これらの放送に使用する帯域を確保するためとして、地上波民放系BS各社の2K放送が16スロットに削減されている。なお、後にディズニー系列のBSチャンネル2局が2020年3月で放送終了することを表明したことから(後述)、急遽帯域再編プランが見直されることになり、前述の放送事業撤退により空いた帯域についても新チャンネル用の帯域として充当されることが2019年11月に決定した。 国は新規開局分について、右旋円偏波のチャンネルは従前システムの2K放送、元々未割当の左旋円偏波のチャンネルは4K8K放送を実施させる方針も併せて発表した。 2019年5月20日、総務省が新規参入申請を行った民間企業9社を公表。よしもとチャンネル(仮称)(吉本興業系列のBSよしもと)、BS Japanet Next(仮称)(ジャパネットたかた系列のジャパネットメディアクリエーション)、BS松竹東急(松竹ブロードキャスティングと東急の合弁会社)、キノテレビジョンチャンネル(キノテレビジョン=ギークピクチュアズ+木下グループ)・4GTVチャンネル(4GTVグループ=イヴォルバー+木下グループ)、Diabio TV(プラットイーズ衛星放送/プラットイーズ)、KNTV(ストリームメディアコーポレーション)が申請を行った。また、先に2010年10月13日にBS委託放送事業者の認可が認められた日本映画放送が時代劇専門チャンネル(追加チャンネル)取得のために、ブロードキャスト・サテライト・ディズニー(ウォルト・ディズニー・ジャパン)がディズニー・チャンネルのハイビジョン化の申請を行なった。なお、BS放送の左旋と東経110度CS放送の左旋に対する申請は無かった。 2019年9月9日、総務省はBSよしもと、ジャパネットメディアクリエーション、BS松竹東急、ブロードキャスト・サテライト・ディズニーの4社に放送の認可並びに周波数を割り当てると発表した。 ディズニー・チャンネル(ハイビジョン化)は2021年6月1日、BSよしもとは2022年3月21日、BS松竹東急は2022年3月26日、BSJapanextは2022年3月27日にそれぞれ放送開始。。 新規参入のチャンネルを確保する為、2020年11月30日からBSの帯域再編(スロット縮減およびトランスポンダ間の移動)が順次行われ、2021年6月10日に完了している。 2022年4月1日時点で、BSデジタル放送(右旋)の各物理チャンネルのスロットが以下のように未使用となっている。 BS-3ch 6スロット BS-9ch 4スロット BS-11ch 8スロット BS-13ch 4スロット BS-15ch 2スロット BS-21ch 6スロット 2022年時点で、割り当てが完了してBSデジタル放送(右旋)で、放送開始している。新チャンネルのチャンネル名称及び開局日(ハイビジョン化)は、以下の通りである。 2021年6月1日以降 BS-23ch - ディズニー・チャンネル(ハイビジョン化) 2022年 3月21日以降 BS-23ch - BSよしもと(無料放送) 3月26日以降 BS-23ch - BS松竹東急(無料放送) 3月27日以降 BS-23ch - BSJapanext(無料放送)
※この「チャンネル再々編」の解説は、「日本における衛星放送」の解説の一部です。
「チャンネル再々編」を含む「日本における衛星放送」の記事については、「日本における衛星放送」の概要を参照ください。
- チャンネル再々編のページへのリンク