チェスター_(CL-1)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > チェスター_(CL-1)の意味・解説 

チェスター (CL-1)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/03 14:33 UTC 版)

艦歴
発注:
起工:
進水: 1907年6月26日
就役: 1908年4月25日
退役: 1921年6月10日
その後: スクラップとして廃棄
除籍:
性能諸元
排水量: 3,750 トン
全長: 423.1 ft
全幅: 47.1 ft
吃水: 16.8 ft
機関:
最大速: 24ノット
兵員: 士官、兵員359名
兵装: 5インチ砲2門、3インチ砲6門、
21インチ魚雷発射管2門

チェスター (USS Chester, CL-1) は、アメリカ海軍軽巡洋艦チェスター級の1番艦。艦名はペンシルベニア州チェスターに因む。

艦歴

チェスターはメイン州バスバス鉄工所で起工し、1907年6月26日にD・W・スプロールによって進水、1908年4月25日にH・B・ウィルソン艦長の指揮下就役した。

第一次世界大戦に先立ってチェスターは東海岸、カリブ海で訓練を行い、1909年2月、1912年10月、1915年5月には観閲式に参加した。また、多くの外交活動に参加した。1909年には下院委員会の北アフリカ訪問に使用され、翌年にはアルゼンチンブエノスアイレス創立300周年記念式典参加のため南アメリカへの巡航を行った。南米の政情不安によりカリブ海におけるアメリカ合衆国の権益が脅かされると、チェスターはメキシコサントドミンゴハイチ水域を偵察し、1911年には海兵隊の占領部隊を輸送した。同年末にはトリエステでステーション船の任務に就く哨戒ヨットのスコーピオン (USS Scorpion, PY-3) に兵員と物資を輸送し、その後駐トリポリ領事を乗せボストンに帰還した。

1911年12月15日から1913年11月5日まで予備役として保管された後、チェスターは現役任務に復帰し、メキシコ革命に際してアメリカ国民と財産を保護するためメキシコ湾に向かう。4月21日にはベラクルスで税関の占領に参加し、その後難民をキューバへ輸送、さまざまな外交的任務を行い、1914年6月19日まで手紙、物資、部隊をベラクルス沖合に運んだ。任務が完了するとボストンオーバーホールのため帰還し、1914年12月12日から1915年4月4日まで予備役として保管された。

1915年後半から1916年前半にかけてチェスターは地中海中東援助任務の支援に当たり、その後リベリアの沖合で、暴動によって脅かされたアメリカ合衆国の権益保護任務に当たる。任務完了後チェスターはボストンに帰還し、1916年5月10日から1917年3月24日まで再び予備役として保管された。

チェスターは再就役すると東海岸での偵察任務に当たり、1917年8月23日にジブラルタルへ向かう。チェスターはジブラルタルとプリマス間の船団を護衛した。1918年9月5日にチェスターは右舷前方にUボートを発見した。Uボートへの体当たりを試みたチェスターはその上を通過し、防雷具を破損した。潜水艦がいたと思われる地点へ爆雷が投下されたが、それ以上の接触は行われなかった。

第一次世界大戦が終了すると、チェスターはいくつかのドイツの港を訪問し、続いてロシア北部で活動する陸軍部隊を輸送した。1919年4月26日にフランスブレストを出航し、チェスターは陸軍帰還兵を乗せ5月7日にニューヨークに到着した。11日後にオーバーホールのためボストン海軍工廠入りし、1921年6月10日に退役する。1927年にフィラデルフィア海軍工廠へ牽引され、1928年7月10日に艦名はヨーク(USS York)と変更された。ヨークは1930年5月13日にスクラップとして売却された。

関連項目

外部リンク


「チェスター (CL-1)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「チェスター_(CL-1)」の関連用語

チェスター_(CL-1)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



チェスター_(CL-1)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのチェスター (CL-1) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS