自動車販売
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 00:31 UTC 版)
「ルドルフ・カラツィオラ」の記事における「自動車販売」の解説
カラツィオラは自動車販売に何度か手を出したことがある。 最初は、ダイムラーに入る以前、ドルトムントに移り住むことになりファフニール工場の代理店を始めた1923年春のことである。この時はさっぱり商売にならず、1台だけ自動車を売ったものの、当時のインフレを考慮せず現金で売ったため、受け取った代金の価値は納車する頃にはクラクションと2つのヘッドライトを買える程度の価値に下がっていた。以降はアメリカドルでしか取引しないことを決めたが、無論そんな条件で買う客などいるはずはなかった。カラツィオラはこの商売に見切りをつけ、ダイムラーに就職することとなる。 その後、カラツィオラは1926年ドイツグランプリの優勝で得た賞金17,000ライヒスマルクという大金を元手に、メルセデス・ベンツの販売店を開設した。この店舗は1927年1月にベルリン有数のショッピングストリートであるクアフュルステンダム(英語版)に設けられたもので、経営は好調を維持していたが、世界恐慌の影響を受け、1930年に閉鎖した。同時に、そのことを機にスイスに転居した。 1933年に足を複雑骨折した際、また車を売るビジネスマンになることが頭をよぎったが、自分にとってはレースを走ることにこそ価値があると考え、商売を再開することはしなかった。
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