チェアリフト利用時の注意
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 20:20 UTC 版)
「チェアリフト」の記事における「チェアリフト利用時の注意」の解説
一般財団法人 日本鋼索交通協会と公益財団法人 全日本スキー連盟が会員となっている全国スキー安全対策協議会において、スキーリフト乗車時における次の条文が定められている。 (1)リフト搭乗者とは、リフトに搭乗しているスキーヤーだけではなく、搭乗するために待機しているスキーヤーや搭乗し終えたばかりのスキーヤーを含む。(2)リフト搭乗者は、掲示板の注意書きを読み、これに従って搭乗しなければならない。搭乗に不安を感じるスキーヤーは、その旨を係員に申し出て、必要な援助を得なければならない。 — スノースポーツ安全基準 第2章 スキーヤーの責務 2 リフト搭乗にあたって リフト利用時の注意あなたの行動は、あなたと他の利用者全員の安全に関わっています。リフトの利用に当たっては、責任と義務をともないます。次のことを守ってください。乗車時1 リフト利用に不安なかたは、申し出て下さい。2 「のりば」の表示位置でスキー、ボードを正しく前に向けて待機してください。3 乗りそこねたら、直ぐにリフトから離れてください。4 スキーヤーは、ストックがとなりの人の迷惑にならないように注意してください。5 リュック等はヒザにのせ、衣服等のヒモにも注意してください。6 ボーダーは、流れ止めをつけ、ハイバックをたたんでください。乗車中1 セイフティーバーを下ろし、深く腰をかけてください。2 乗っている時は、次のことを行わないでください。 (1)イスを揺らすこと。 (2)イスから飛び降りること。 (3)イスの上でふざけたり、後ろを向いたりすること。 (4)ストック等で柱などにさわること。 3 リフトが止まっても飛び降りないでください。降車時1 「おりば」が近づいたら降りる準備をし、降りた後はまっすぐ進んでください。 2 降りられなかったら、そのままイスに座っていてください。 — 一般財団法人 日本鋼索交通協会 索道事故防止委員会策定(平成16年1月30日通知) 上記条文については次の理由がある。 乗車中2-(1)(イス(搬器)の揺さぶり) 搬器を不必要にブランコのように揺さぶる事で、その振動が支曳索に伝わる事で脱索につながる。また、他搬器とも繋がっているため不要な振動が他者に伝わる。 2-(2)および3(イス(搬器)からの飛び降り) 搬器から飛び降りる事で、その際の衝撃が搬器から支曳索に伝わる事で脱索につながる。また、リフト下の雪面より下に隠れている危険な障害物等に直撃して負傷・死亡の恐れがあるほか、遭難の恐れもある。 降車時2(降りそこない) 現在のリフトには、ほとんどの場合で緊急停止スイッチや緊急停止装置が備え付けられているので、無理に降りようとしないで、リフトの停止を待ってから降りるのが安全である。 上記の条文は乗り場付近の注意事項表示板で告知されている事がある。また、揺さぶりや飛び降りの禁止はリフト支柱に取り付けられている標識によって告知されている事もある。 リフト乗車時の注意事項表示板(函館七飯スノーパーク、2018年3月撮影) 支柱に取り付けられた「飛降禁止」標識板(函館七飯スノーパーク、2018年3月撮影) なお、スキーリフトに限らず、夏期に運行されるチェアリフトにおいても、上記条文に準じて搭乗中の危険な行為をしない方が良く、リフト乗り場に設置の注意事項表示板なども確認すべきである。
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