ダム地点変更案
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/13 09:52 UTC 版)
足羽川上流4地点と支流の部子川・割谷川・水海川にダムを建設して、旧足羽川ダムの洪水調節機能を維持しつつ水没世帯数が抑制できる地点を検索した。足羽川本川では何れの地点も水没世帯数が旧ダムの220戸を上回るか僅かに下回る程度で、却下。支流に関しても部子川以外は断層の存在や治水容量が確保できない等の理由で却下となり、部子川が有力地点となった。ここに130mの重力式コンクリートダムを建設することで旧ダムと同等の洪水調節が図られ、かつ水没世帯数が50戸と他の何れの案よりも犠牲を最小限に抑えることができた。だが部子川自体の水量では湛水が困難であるため(そのままでは洪水がダムに入らずに下流に流れてしまうため)、足羽川・水海川・割谷川・赤谷川に取水施設と導水トンネルを設けて部子川へ導水することにした。このトンネルは総延長11km、直径5~17mである。建設費はこの導水施設建設によって旧ダムより増加するが、補償費が節減できるため結果として若干増となる程度であった。これにより「部子川ダム地点」を新しい足羽川ダムとして1999年(平成11年)に再度計画し、流域自治体や諮問機関である「九頭竜川流域委員会」に具申した。
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