タービンホール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/26 17:32 UTC 版)
テート・モダンの特徴であるタービン・ホールはかつて大型発電機が置かれていた空間で、建物と同じ7階分に相当する高さと3,400平方メートルの面積がある。このホールでは毎年10月から3月まで、現代美術家に依頼して制作されたインスタレーション作品の展示が行われる。このシリーズは最初はユニリーバ社の提供で、開館から5年間の予定であったが、毎回ホールの空間全体を使った巨大な展示で人気が高いため、2012年まで延長して開催されることになった。 ユニリーバによるシリーズが終わった後は、タービンホールはダミアン・ハーストの作品展示やクラフトワークのライブ会場などとして使われた。2013年、テート・モダンは現代自動車(ヒュンダイ)と契約を結び、ヒュンダイはテート・モダンに500万ポンドを提供し、テート・モダンは10年間にわたり、毎年一名の現代美術家に対して、タービンホールで展示する作品制作を依頼するというプログラムを継続することとなった。この支援は、ひとつの美術館に対するものとしては当時イギリス最高額の支援であった。ヒュンダイ・シリーズは2015年10月より開始された。 タービンホールで依頼作品を展示した作家は以下のとおり。 2000年 — ルイーズ・ブルジョワ - 『ママン(Maman)』『アイ・ドゥー(I Do)』『アイ・アンドゥー(I Undo)』『アイ・リドゥー(I Redo)』 2001年 -フアン・ムニョス(英語版) - 『ダブルバインド(Double Bind)』 2002年 - アニッシュ・カプーア - 『マーシャス(Marsyas)』 2003年 - オラファー・エリアソン - 『ウェザー・プロジェクト(The Weather Project)』 2004年 - ブルース・ナウマン - 『ロウ・マテリアルズ(Raw Materials)』 2005年 - レイチェル・ホワイトリード(英語版) - 『エンバンクメント(Embankment)』 2006年 - カールステン・フラー(英語版) - 『テスト・サイト(Test Site)』 2007年 - ドリス・サルセド(英語版) - 『シボレス(Shibboleth)』 2008年 - ドミニク・ゴンザレス=フォルステル(英語版) - 『TH.2058』 2009年 - ミロスワフ・バウカ(英語版) - 『How It Is』 2010年 - アイ・ウェイウェイ - 『Sunflower Seeds』 2011年 - タシタ・ディーン(英語版) - 『Film』 2012年(7月-10月) - ティノ・セーガル(Tino Sehgal) - 『These Associations』 2015年 - アブラハム・クルズヴィエイガス(英語版) - 『Empty Lot』 2016年 - フィリップ・パレーノ(英語版) - 『Anywhen』
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