スースーとは? わかりやすく解説

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すう‐すう

[副](スル)

狭い所を風が吹き抜けるさま。また、そのように感じられるさま。「少しだけ開いたから風が—(と)はいってくる」「背中のあたりが—する」

息を軽く吸った吐いたりする音を表す語。「—(と)寝息立てる」

物事とどこおりなく進行するさま。「思いのほか—(と)事が運ぶ


カワイルカ科

(スースー から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/25 07:32 UTC 版)

ガンジスカワイルカ属
ガンジスカワイルカ Platanista gangetica
保全状況評価[1][2]
ワシントン条約附属書I
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 偶蹄目/鯨偶蹄目
Artiodactyla/Cetartiodactyla
亜目 : Whippomorpha
下目 : Cetacea
小目 : ハクジラ小目 Odontoceti[3]
: カワイルカ科[4][5][6]/ガンジスカワイルカ科[7][8] Platanistidae Gray, 1846[9]
: ガンジスカワイルカ属 Platanista
学名
Platanista Wagler, 1830[9]
模式種
Delphinus gangeticus Lebeck, 1801
和名
ガンジスカワイルカ属[5][7]
分布域
:ガンジスカワイルカ P. gangetica
:インダスカワイルカ P. minor

カワイルカ科(カワイルカか、Platanistidae)は、偶蹄目(鯨偶蹄目とする説もあり)に分類される科。別名ガンジスカワイルカ科。現生種ではガンジスカワイルカ属Platanista)のみで本科を構成する。

2021年時点の研究ではガンジスカワイルカPlatanista gangeticaインダスカワイルカP. minorの2種に分類されるが、インダスカワイルカをガンジスカワイルカの亜種とする分類を採用する例もある[9]。1種とする分類においてもP. gangeticaの標準和名はガンジスカワイルカとなるが[8]、便宜上以下の解説では狭義のガンジスカワイルカとインダスカワイルカの総称として別名であるインドカワイルカ[4][6]を用いる。

分布

ガンジスカワイルカはガンジス川だけでなく、インドバングラデシュネパールブータンを流れるブラマプトラ川メグナ川カルナプリー川英語版サング川英語版に棲息する。インドのヴィクラマシーラ・ガンジスカワイルカ保護区英語版や南バングラデシュのサング川英語版における生息数は比較的多い。ネパールのガーグラー川にはごくわずかの個体(おそらく20頭程度)が棲息する。全生息数は不明であるが、少なくとも数百頭、おそらく数千頭規模だと考えられている[要出典]。(「人間との関り」も参照)

インダスカワイルカは主にパキスタンインダス川に棲息する。19世紀における生息域は現在よりも約5倍も広く、インダス川の支流であるサトレジ川ラーヴィー川英語版チェナーブ川ジェルム川にも生息していた。シンド州における生息数が最も多い[要出典]。WWFパキスタンが行った2001年の調査によると、インダスカワイルカの全生息数はおよそ1,100頭に過ぎない[要文献特定詳細情報]

形態

インダスカワイルカの頭骨

他のカワイルカと同じく長く尖った口吻を有する。口を閉じた状態でも、上下の顎のが露出している。口吻は先端の方が太い。眼には水晶体はなく、の強さや方向がわかる程度で、ほぼ盲目に近い。移動や食物探索は反響定位(エコーロケーション)を用いて行う。褐色系の体色を有し、身体の中央部は大きい。背びれはなく、三角形の小さな隆起があるだけである。胸びれ尾びれは細く、体長と比較すると長い。体長は雄が2mから2.2m、雌が2.4mから2.6mである[要出典]

分類

かつてはアマゾンカワイルカ科ラプラタカワイルカ科ヨウスコウカワイルカ科とともにカワイルカ上科を構成する説もあったが、1980年代に本科を除くこれらのカワイルカ類はマイルカ上科と単系統群(マイルカ下目Delphinida)を形成すると考えられるようになった[10]

ガンジスカワイルカは1801年にDelphinus gangeticusとしてHeinrich Julius LebeckとWilliam Roxburghによって別々に記載されており、Roxburghに先取権があるとする説もあった[11]。のちの研究により、Lebeckの記載が先行して発表されたことが確認されている[9]

ガンジスカワイルカP. gangeticaとインダスカワイルカP. minorの2種とする説がある[12]。一方でこれらは外観では区別できず、内部形態でも個体単位では区別ができないとして1種にまとめ2亜種とする説もある[12]。本属をガンジスカワイルカ1種とする分類での英名としてSouth Asian river dolphinやIndian river dolphinがあり[8]、和名の別名としてインドカワイルカがある[4][6]

2021年に、頭骨・外部形態やミトコンドリアDNAハプロタイプの比較から地理的・生殖的隔離が進んでいるとして、2種とする説が提唱された[9]。以下の分類は、Braulik et al. (2021) に従う[9]。和名・英名・分布は、粕谷 (2000) に従う[12]

Platanista gangetica (Lebeck, 1801) ガンジスカワイルカ Ganges river dolphin, Susu
インドネパールブータンガンジス川ブラフマプトラ川水系、バングラデシュのカルナフリ川・サング川水系
Platanista minor Owen, 1853 インダスカワイルカ Indus river dolphin, Buhlaan
パキスタンインダス川中流域

生態

寿命などは不明である[要出典]

川底近くに棲息するエビや小魚を食べる。現在では単独で行動する様子が観察されることが多いが、以前の個体数が多かった頃には群を成しての行動が観察されており、本来は数頭で群を成して行動するものと考えられている[要出典]

人間との関係

1975年のワシントン条約発効時からワシントン条約附属書Iに掲載され、1981年からはガンジスカワイルカ属単位でワシントン条約附属書Iに掲載されている[2]

2017年時点のIUCNでは、インダスカワイルカを亜種とする分類を採用している[13]

P. g. gangetica ガンジスカワイルカ
脂肪が漁業用の撒き餌とされることもあり、食用とされることもある[13]
堰堤建設による生息地の分断化、水質汚染、灌漑による水位低下、漁業による混獲、獲物の減少などにより生息数は減少している[13][12]
ENDANGERED (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))[13]
P. g. minor インダスカワイルカ
19世紀まではインダス川の河口からヒマラヤの丘陵地帯にかけての広域に分布していた[12]。1930年代から灌漑用のダム・堰堤建設により分布域が分断され、インダス川中流域の600キロメートルの堰堤で挟まれた区間にのみ分布するようになった[12]。増水により上流の個体が堰を超えて下流に流されることがあり、堰に妨げられ上流に戻れなくなってしまうこともある[13][12]。パキスタンでは法的に保護の対象とされているが[13]、それ以前は食用や釣り餌用に狩猟されていた[12]。一方で偶然に捕獲した場合でも処罰の対象となるため、混獲の状況解析や標本となる死骸の採集が難しく生活史の解明が困難となっている[12]。農薬による中毒[12]、灌漑による水位の低下、漁業による混獲などによる影響が懸念されている[13]
ENDANGERED (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))[13]

両亜種とも、棲息流域の人間の行動による多大な悪影響を被ってきた[要出典]

個体数の壊滅的な減少の原因の一つは漁網による混獲である。脂や肉を塗り薬、性欲増進剤、ナマズの餌などとして使用するための捕獲は、現在でも行われている。灌漑が原因となって、生息域における水位の低下も発生している。工業排水に含まれる有害物質の排出や、農薬の河川への流出などによる水質悪化も個体数減少の原因となっている。個体数激減の最も大きな原因は、棲息流域に建設された50基以上のダムだろうと考えられている。ダムはカワイルカの生息域を完全に分断してしまう。繁殖に関る個体数が減ることにより遺伝子の攪拌が減少し、生物としての力の低下が起こってしまう[要出典]

インダスカワイルカについては、保護が適切であるならば棲息し続けることが可能であろうと考えられている集団は三つ存在する[要出典]

出典

  1. ^ Appendices I, II and III<https://cites.org/eng>(Accessed 09/02/2018)
  2. ^ a b UNEP (2018). Platanista gangetica. The Species+ Website. Nairobi, Kenya. Compiled by UNEP-WCMC, Cambridge, UK. Available at: www.speciesplus.net. (Accessed 09/02/2018)
  3. ^ 日本哺乳類学会 種名·標本検討委員会 目名問題検討作業部会 「哺乳類の高次分類群および分類階級の日本語名称の提案について」『哺乳類科学』第43巻 2号、日本哺乳類学会、2003年、127-134頁。
  4. ^ a b c 笠松不二男・宮下富夫・吉岡基 「鯨類の分類」『新版 鯨とイルカのフィールドガイド』 大隅清治監修、本山賢司イラスト、東京大学出版会、2009年、5-9頁。
  5. ^ a b 川田伸一郎・岩佐真宏・福井大・新宅勇太・天野雅男・下稲葉さやか・樽創・姉崎智子・横畑泰志 「世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』第58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1-53頁。
  6. ^ a b c 森恭一「【参考】本書に出てくるイルカとクジラ」『イルカ・クジラ学 イルカとクジラの謎に挑む』村山司・中原文生・森恭一編著、東海大学出版会、2002年、7-10頁。 
  7. ^ a b 大隅清治編著 「クジラ目、カイギュウ目の分類表」『動物たちの地球 哺乳類II 4 クジラ・ジュゴンほか』第9巻 52号、朝日新聞社、1992年、114-115頁。
  8. ^ a b c 田島木綿子・山田格総監修「海棲哺乳類 種名表」『海棲哺乳類大全:彼らの体と生き方に迫る』緑書房、2021年、341-343頁。
  9. ^ a b c d e f Gill T. Braulik, Frederick I. Archer, Uzma Khan, Mohammad Imran, Ravindra K. Sinha, Thomas A. Jefferson, Carl Donovan, Jeff A. Graves, 2021. “Taxonomic revision of the South Asian River dolphins (Platanista): Indus and Ganges River dolphins are separate species”, Marine Mammal Science, Volume37, Issue3, Pages 1022-1059.
  10. ^ 一島啓人「第7章 化石が物語る鯨類の進化と多様性―系統分類」『イルカ・クジラ学 イルカとクジラの謎に挑む』村山司・中原文生・森恭一編著、東海大学出版会、2002年、139-165頁。
  11. ^ Dale W. Rice, 1998. “Family Platanistidae”, Marine mammals of the world: systematics and distribution, Society of Marine Mammalogy, Special Publication Number 4, pp. 92-93.
  12. ^ a b c d e f g h i j 粕谷俊雄 「ガンジスカワイルカ」「インダスカワイルカ」『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ4 インド、インドシナ』小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著、講談社、2000年、148-149頁。
  13. ^ a b c d e f g h Braulik, G.T. & Smith, B.D. 2017. Platanista gangetica. The IUCN Red List of Threatened Species 2017: e.T41758A50383612. doi:10.2305/IUCN.UK.2017-3.RLTS.T41758A50383612.en. Downloaded on 09 February 2018.
    Smith, B.D., Braulik, G.T. & Sinha, R. 2012. Platanista gangetica ssp. gangetica. The IUCN Red List of Threatened Species 2012: e.T41756A17627639. doi:10.2305/IUCN.UK.2012.RLTS.T41756A17627639.en. Downloaded on 09 February 2018.
    Braulik, G.T., Smith, B.D. & Chaudhry, S. 2012. Platanista gangetica ssp. minor. The IUCN Red List of Threatened Species 2012: e.T41757A17628296. doi:10.2305/IUCN.UK.2012.RLTS.T41757A17628296.en. Downloaded on 09 February 2018.
  1. Randall R. Reeves, Brent S. Stewart, Phillip J. Clapham and James A. Powell, National Audubon Society Guide to Marine Mammals of the World, Alfred A. Knopf, Inc. (2002). ISBN 0-375-41141-0.
  2. Convention on Migratory Species page on the Ganges River Dolphin[リンク切れ](両亜種について説明)
  3. Walker's Mammals of the World Online - Ganges River Dolphin[リンク切れ]
  4. Cetacea.org page on Ganges River Dolphin[リンク切れ]
  5. 海棲哺乳類図鑑「ガンジスカワイルカ」 国立科学博物館 動物研究部
  6. 海棲哺乳類図鑑「インダスカワイルカ」 国立科学博物館 動物研究部

関連項目


スー・スー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/19 06:34 UTC 版)

バレエ用語の一覧」の記事における「スー・スー」の解説

Sous-sous(フランス語発音: [su su]、「下・下」の意)。脚をしっかり寄せた5番入れてルルヴェ、または引き上げることで、足が触れ合い足首交差した状態になって、踵が二つある足1つ見えるようにすること。チェケッティ・メソッドの用語で、フランスまたはロシアではシュ・スー(Sus-sous、「上・下」の意)という。

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「スー・スー」を含む「バレエ用語の一覧」の記事については、「バレエ用語の一覧」の概要を参照ください。

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