スペック・工夫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/05/30 03:26 UTC 版)
大量獲得を実現するには、ボーナスゲーム中に「JACインフラグ」「15枚役(またはそれに順ずる役)」のいずれかが高確率で抽選されるように調整する必要がある。一方で当選小役の払い出しが多い、高確率での抽選という理由により、結果的にボーナス当選確率が低く設定される。1000ゲーム以上のハマリといった光景も、当たり前の様に見られた。 設定による出玉率の格差が大きい。ビッグボーナスの確率は概ね1/240~1/430、1/290~1/530の範囲。特に高設定域での出玉率は極めて高く、1万枚以上といった出玉も容易に実現出来た。また、低設定域でも1万枚以上の出玉が発生することもある。これは確率論における分散が従来機よりも倍ほど大きいことに起因している。 その後メーカーにより、Bタイプやツイン(トリプル)ビッグといった様々な工夫も行われた。Bタイプは獲得枚数がAタイプに劣るがその分確率は高い。ツイン(トリプル)ビッグでは押し順・リール制御・小役確率・ナビの変化により、擬似的に数種類のビッグを演出し、全体における出玉率を下げたことで当選確率を上げることが出来た。 ボーナス中は、1ゲームあたりの出玉率も従来機より桁外れに高い。その為リプレイはずしの失敗や小役の取りこぼしは大きな痛手となり、大幅に出玉を下げることになる。そのためプレイヤーにとっては特にリプレイハズシの瞬間は緊張が伴うものであった。 JACインフラグの抽選確率が従来に比べ低めである(概ね1/7程度)。そのため、パンクしてしまう確率も高くなる。 リプレイはずしの難易度は機種により様々だが、大量獲得機のシェアが多かった時期は概ね簡易であった。連続絵柄・ボーナス絵柄などを目押しすることで、外すことが出来る。 指定された箇所付近のリール制御を変化させることで、ハズシの必要コマ数に余裕を持たせる。 指定の押し順を行うと、制御により勝手に外れてくれる。 「A-771」タイプという機種も少ないながら登場した。771枚の獲得を実現出来る仕組みは、ビッグボーナスの全てを1枚掛けで消化することにある。しかしながら、低設定時の当選確率が1/500近い数字になってしまうことが、あまり受け入れられなかった最大の要因であった(「シムケンG」「M771」「リアルボルテージ」など)。
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