スタイルとコンセプト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 05:39 UTC 版)
作品の表現手法は、映像(写真・フィルム・ヴィデオ)・パフォーマンス(およびその映像記録)・版画・彫刻・インスタレーションと多彩である。作品制作を「仕事(=プロジェクト)」と呼び、プロジェクトのアイディアを描き記したドローイングも独立した作品として提示される。彫刻・インスタレーションの素材として、布・石・ガラス・鉄・ステンレス・銅・ブロンズ・真鍮・材木(主にベイマツ)・自然木を使うことが多い。そのスタイルは、あたかも抽象(abstract)と見えるが、作品に表現されているのは、重力などの、人間の目には見えない力(invisible force)が具体化されたものである。 1972年京都ビエンナーレのパンフレットに(〈あなたにとって美術とは何か〉という、出展作家に対するアンケートに答えて)「みえる・・・構造(structure)、存在(existence)、関係(relations)をあらわにみえる・・・ようにすること。みえな・・・い構造、存在、関係をあらわにみえる・・・ようにすること。みえる・・・構造、存在、関係をみえな・・・くすること。」と書いていることが、作家活動最初期からの基本コンセプトを表わしている。
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