ジョン・プリッチャードとは? わかりやすく解説

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ジョン・プリッチャード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/12 09:31 UTC 版)

ジョン・プリッチャード
生誕 (1921-02-05) 1921年2月5日
出身地 イギリス
死没 (1989-12-05) 1989年12月5日(68歳没)
ジャンル クラシック音楽
職業 ヴァイオリニスト
担当楽器 ヴァイオリン

サー・ジョン・マイケル・プリッチャード(Sir John Michael Pritchard CBE, 1921年2月5日 - 1989年12月5日[1])は、イギリス指揮者。1962年大英帝国勲章コマンダー(CBE)、1975年シェークスピア賞(ハンブルク)受賞、1983年ナイトの勲位に叙される。

略歴

幼少時から、ロンドン交響楽団(LSO)のヴァイオリニストだった父親から音楽の手ほどきを受け、イタリアに留学して指揮法ヴィオラピアノ等を習得した。

1947年グラインドボーン音楽祭フリッツ・ブッシュのアシスタントを務め、1949年にブッシュの代役としてモーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』を指揮してデビューを飾り、グラインドボーン音楽祭の常連指揮者となった。1951年1952年のシーズンにウィーン国立歌劇場で指揮をしたほか、1953年にはピッツバーグ交響楽団を指揮してアメリカ・デビューも果たしている。

1957年から1963年までは、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督を歴任。1964年からグラインドボーン音楽祭の音楽顧問を務め、1969年から1978年まで音楽監督の任にあった。1962年から1967年まではロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者も兼任し、このオーケストラをグラインドボーン音楽祭に度々出演させている。

1970年には、来日直前に急逝したジョン・バルビローリに代わって東京でフィルハーモニア管弦楽団を指揮した。

1978年からはケルン歌劇場の首席指揮者に転身し、1981年からブリュッセルのベルギー王立歌劇場(モネ劇場)の音楽監督も務め、オペラ指揮者として国際的な名声を確立した。1981年からBBC交響楽団の音楽監督になり、1986年からはサンフランシスコ歌劇場の音楽監督も兼任したが、1989年に急逝した。ロサンゼルス・タイムスの記事によると「サンフランシスコ近郊のデイリーシティの病院で死去」「サンフランシスコ歌劇場のスポークスマンはプリッチャードが癌で68歳であったと発表した」とある[2]。一方、ニューヨーク・タイムスの記事によると、肺癌カリフォルニア州デイリーシティのシートンメディカルセンターで死去とある [1]。彼は同性愛者であることを公言しており、没後財産の大部分を男性パートナーに遺贈した。

脚注

参考文献

  • Conway, Helen (1994). Sir John Pritchard: His Life in Music. London: Andre Deutsch Ltd. ISBN 0233988459 
先代
エフレム・クルツ
ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団
首席指揮者
1957年 - 1963年
次代
チャールズ・グローヴズ
先代
イシュトヴァン・ケルテス
ケルン歌劇場
音楽監督
1973年 - 1975年
次代
ギュンター・ヴァント
先代
カート・エイドラー
サンフランシスコ歌劇場
音楽総監督
1988年 - 1989年
次代
ドナルド・ラニクルズ



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