シー・ベイシングの意義と役割とは? わかりやすく解説

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シー・ベイシングの意義と役割

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 05:39 UTC 版)

シー・ベイシング」の記事における「シー・ベイシングの意義と役割」の解説

シー・ベイシング一定の地点定められる陸上基地異なり一隻航空母艦があれば自由に外交上の制限なく運輸したいものを積載し自由に航行区域移動できることにある。即ち、軍隊戦力投入地域向けて展開する際、外国領土遠隔地新たな基地建設をすることなく航空母艦海上基地としての機能を果たすことにより、戦略展開や兵站容易にすることにある。 シー・ベイシング欠点としては必要とされるマンパワー確保維持管理にかかるコスト陸上基地よりも多くかかることである。アメリカでは海外へ軍事支出反対している勢力や、国防総省内部から批判が出る可能性がある。しかしながらアメリカ好きなことを、好きなときに・好きな場所で・外国領土経由して作戦遂行する能力を持つことは、アメリカ基地の提供を要請する相手国が支配権大幅に譲渡するものではない以上、非現実的である。今後発生するであろう多く緊急事態は、アメリカ基地確保出来るか予断を許さない地域発生する可能性が高い以上、シー・ベイシング概念基底にある戦略合理性Strategic rationale)を無視することは、戦略展開において相当大きな危険を伴うことから、シー・ベイシング遠方における展開を支えオペレーション・システムとして戦略的に絶対必要であり、兵站を容易とするという点にシー・ベイシング意義がある。 現に湾岸戦争ではサウジアラビアアメリカ軍への基地供に難色示しトルコインジルリク空軍基地ペルシャ湾展開したアメリカ海軍航空母艦から作戦が行われ、イラク戦争ではトルコでさえもアメリカ軍国内通過拒否している。同盟国友好国アメリカ軍基地が常に使用できるものではなくそれ故外国領(ホスト国)に依存せずに、アメリカ軍自由に作戦行動を行う事が可能であるシー・ベイシングは、その重要性増している。

※この「シー・ベイシングの意義と役割」の解説は、「シー・ベイシング」の解説の一部です。
「シー・ベイシングの意義と役割」を含む「シー・ベイシング」の記事については、「シー・ベイシング」の概要を参照ください。

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