シンセサイザーモジュールとDTMモジュール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/28 05:42 UTC 版)
「音源モジュール」の記事における「シンセサイザーモジュールとDTMモジュール」の解説
演奏機構を切り離したシンセサイザーという定義に忠実なプロユース機器は、シンセサイザー・モジュールとも呼ばれる。これらはディスプレイやボタン、ロータリーエンコーダ等の操作子を持ち、これらを駆使して音色の変更、修正や、パートごとの音量や定位の変更、ユーザ作成音色の本体内記憶が可能であり、安定性の低さから現場・本番で忌避されがちなパソコンの援用を基本的に必要としない。このカテゴリーには規格化された同時発音数や音色セットに拘束されない、各種発音原理による高品位モノフォニック音源モジュールなども多い。 一方で、パソコンやミュージックシーケンサーとの接続を大前提とする、DTMを主眼に設計され、同時発声数と音色配置規格に準拠したプリセット音色を備えるポリフォニックモジュールは、DTMモジュールともよばれる。DTMに用いられるモジュールの上位機種はスタジオユースを視野に入れ、シンセサイザーモジュール並の独立操作系や音色記憶機構を備えるが、それらを省き、電源と音量以外の全てをパソコンもしくはシーケンサからの制御に委ねて部品数とコストの削減を図った製品も存在する。特に、作成音色の記憶機能のないものは単独のプロユースには耐えないため[要出典]、そういった音源モジュールを特にDTM(専用)音源と呼ぶ場合がある。それらの場合、音色変更は演奏データに埋め込まれており、そのデータを受けて一時的にプリセット音色を変更、修正して再生するという形をとっている。
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