シンセサイザーの有名なエレクトリックピアノ音色
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 07:31 UTC 版)
「エレクトリックピアノ」の記事における「シンセサイザーの有名なエレクトリックピアノ音色」の解説
ヤマハDX7 FM音源を搭載したデジタルシンセサイザー。エレクトリックピアノのプリセット音色が秀逸であることで知られ、ポップスをはじめとして幅広いジャンルで使用された。独特の透明感ときらびやかな響きを持つ音色はこの機種の大きなセールスポイントとなり、しばしば1980年代を象徴するサウンドとも評される。現在でも根強い人気があり、後発のシンセサイザーやサンプラーなどにDX7のエレクトリックピアノを再現したものが収録されている例も多い。 なおDX7には工場出荷時点の基本データだけでもエレクトリックピアノのプリセットが多数収録されているが、一般的に「DX7のエレピ」と呼ばれるのはプリセット11番の音色を指すことが多い。 コルグM1 PCM音源を搭載したシンセサイザー。アタックに重みがある独特の音色で、はっきりとした力強い音像が特徴である。TRINITYやX5Dなどの後発のシンセサイザーにも波形が移植されており、ほぼ同等のサウンドで演奏することが可能。 ローランド JD-800 PCM音源を搭載したシンセサイザー。強いアタックと金属を叩いたような硬質感を持った特徴的な音がする。同社のRDシリーズに代表されるステージピアノに比べ、激しい曲調の中でも埋もれにくい明朗なサウンドを生かしてハウス・ミュージックなどの電子音楽で多用される傾向にある。 特にプリセット53番の音色が広く知られており、小室哲哉が1990年代中頃、楽曲に好んで使用していたことでも有名となった。例としてTRFの「Boy Meets Girl」のイントロでJD-800のエレクトリックピアノの音を聞くことができる。後のローランドのシンセサイザーFantomシリーズだけでなく、ヤマハのEOS B2000など他社のシンセサイザーにもサンプリングされたものが収録されている。
※この「シンセサイザーの有名なエレクトリックピアノ音色」の解説は、「エレクトリックピアノ」の解説の一部です。
「シンセサイザーの有名なエレクトリックピアノ音色」を含む「エレクトリックピアノ」の記事については、「エレクトリックピアノ」の概要を参照ください。
- シンセサイザーの有名なエレクトリックピアノ音色のページへのリンク