蔵王くれない【ｻﾞｵｳｸﾚﾅｲ】（草花類）
 | 登録番号 | 第4513号 |
| 登録年月日 | 1995年 3月 27日 | |
| 農林水産植物の種類 | りんどう | |
| 登録品種の名称及びその読み | 蔵王くれない よみ：ｻﾞｵｳｸﾚﾅｲ | |
| 品種登録の有効期限 | 15 年 | |
| 育成者権の消滅日 | 2005年 3月 29日 | |
| 品種登録者の名称 | 山口忠右ェ門 | |
| 品種登録者の住所 | 山形県上山市小倉７６番地 | |
| 登録品種の育成をした者の氏名 | 山口忠右ェ門 | |
| 登録品種の植物体の特性の概要 | ||
| この品種は，出願者所有の育成系統どうしを交配した実生から選抜された栄養繁殖性の品種であり，花が内面が鮮紫ピンク，外面が明赤味紫で切花向きの中生種である。 植物体の形状は直立性，草丈は90～ 119cmである。茎の直径は 3.0～ 4.9mm，横断面の形は４稜形，節数は20～29，茎上部及び下部の色は淡緑，上部及び下部の着色程度は中である。１節側枝の発生数は 9～12，２節以上側枝の発生数は 1～ 6，１節側枝の発生数は上部～中部，２節以上側枝は中部～下部である。葉身の形は披針形，長さは 7.0～ 9.9cm，幅は 2.0～ 2.9cm，葉脈は３脈，葉表面の色は濃緑，着色程度は無である。花は茎頂部～下位節に群生， 6～ 8段着生し，開花の順序は全体一斉，頂部の着花数は 9～12，茎当たりの総花数は30～49である。花冠の形は鐘形，裂片数は 5，長さは 4.0～ 4.9cm，直径は1.2～1.5cm，花冠先端の直径は2.0～2.4cmでやや外反転する。花冠裂片の形はⅣ型，長さは 8～ 9mm，幅は 6～ 7mm，裂片先端の形は鋭頭，花冠副裂片の形は三角形である。花冠内面上部及び中部の色は鮮紫ピンク（JHS カラーチャート8904），外面の色は明赤味紫（同8905），花冠の斑点は内面上部及び外面は無，内面中部は多である。がく片の形は狭披針形，そろいは斉，がく筒の形は筒状である。開花期は中生で，育成地（山形県上山市）では９月中旬である。 「那須の乙女」と比較して，開花の順序が全体一斉であること，花冠内面の色が鮮紫ピンクであること，花冠外面の色が明赤味紫であること等で，「マドンナ」と比較して，葉身の形状が披針形であること，開花の順序が全体一斉であること，茎当たりの総花数が少ないこと，花冠先端の直径が大きいこと等で区別性が認められる。 | ||
| 登録品種の育成の経過の概要 | ||
| この品種は，出願者が昭和61年にえぞ系白花種に品種名不明のピンク系を交配した実生から選抜したピンク系に淡ピンク系を63年に交配し，その実生の中から選抜したものであり，以後，組織培養により増殖を行いながら平成２年にその特性を確認して育成を完了したものである。 | ||
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