サミクラウス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/16 06:15 UTC 版)
「シュロス・エッゲンベルク」の記事における「サミクラウス」の解説
サミクラウス (Samichlaus) はバイエルン州スタイルのドッペルボック(Bavarian Doppelbock)で14%と高いアルコール度数を持ち、世界で最もアルコール度数の高いラガービールとうたわれている(かつては「世界で最も強いビール」としてギネスブックに登録されていた)。「サミクラウス」とはスイスドイツ語のチューリッヒ方言でサンタクロースのことで、毎年聖ニコラウスの日(12月6日)に醸造され、10ヶ月に渡る低温長期熟成期間を経て出荷される。アイスボックの手法が取り入れられており、1次・2次発酵後の長期低温熟成時に10%程度が凍らされ、この時不要なタンパク質とタンニンも取り除かれる。 高アルコール濃度であるため熟成にも適しており、2012年サンディエゴで開催されたen:World Beer CupではAged Beers(熟成ビール)部門で2004年ヴィンテージがゴールドメダルを獲得した。 このビールは元々酵母の研究で有名なスイス、チューリッヒのヒューリマン・ビール醸造所(de:Brauerei Hürlimann)で1979年から醸造されていたものだが、1996年、フェルドシュレスヘン・グループ(de:Feldschlösschen Getränke)に吸収・合併され、翌年から工場も操業を停止、サミクラウスも1997年ヴィンテージを最後に一旦姿を消した。その後、1999年にシュロス・エッゲンベルク社がフェルドシュレスヘン社と合意に達し、2000年からヒューリマンの協力の下、ヒューリマンのオリジナルレシピにより醸造・販売を再開した。
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