sad
「sad」の意味
「sad」は、悲しい、憂鬱な、哀れなといった意味を持つ形容詞である。感情や状況に対して使われることが多く、人や物事が悲しい状態にあることを表す。また、悲しい出来事や状況を説明する際にも使用される。「sad」の発音・読み方
「sad」の発音は、IPA表記では/sæd/となり、カタカナでは「サド」と表記される。日本人が発音する際のカタカナ英語の読み方は「サッド」である。この単語は発音によって意味や品詞が変わる単語ではないため、特別な注意は必要ない。「sad」の定義を英語で解説
英語での「sad」の定義は、"feeling or showing sorrow; unhappy"(悲しみを感じたり、示したりする;不幸せな)である。この定義からも分かるように、悲しい感情や状況を表す形容詞として使われる。「sad」の類語
「sad」の類語には、以下のような言葉がある。 1. unhappy: 不幸せな、悲しい 2. sorrowful: 悲しむ、悲痛な 3. miserable: 惨めな、不幸せな 4. gloomy: 憂鬱な、陰気な 5. melancholy: 憂鬱な、悲しい これらの類語も、悲しい感情や状況を表す形容詞として使われることが多い。「sad」に関連する用語・表現
「sad」に関連する用語や表現には、以下のようなものがある。 1. sadness: 悲しみ、憂鬱 2. to feel sad: 悲しい気持ちになる 3. to make someone sad: 誰かを悲しませる 4. sad news: 悲しいニュース、悲報 5. a sad story: 悲しい話、悲劇 これらの用語や表現は、悲しみや憂鬱を表す際に使用されることが多い。「sad」の例文
1. She looked sad.(彼女は悲しそうに見えた。) 2. It's a sad day for all of us.(私たち全員にとって悲しい日である。) 3. The sad news brought tears to her eyes.(悲しいニュースが彼女の目に涙を誘った。) 4. His sad expression made me feel sympathy for him.(彼の悲しい表情が私に彼への同情を感じさせた。) 5. The movie had a sad ending.(その映画は悲しい結末だった。) 6. The sad truth is that we can't change the past.(悲しいことに過去は変えられない。) 7. She felt sad for the homeless animals.(彼女は家のない動物たちに悲しみを感じた。) 8. The sad reality is that many people are still suffering.(悲しい現実は、多くの人々がまだ苦しんでいることだ。) 9. The weather is so sad today.(今日の天気はとても憂鬱だ。) 10. His sad story touched everyone's heart.(彼の悲しい話は皆の心に触れた。)サッド
スッド
(サッド から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/05/24 05:02 UTC 版)

スッド(英語: The Sudd, Al Sudd, As Sudd、 アラビア語: بحر الجبل (baḥr al-jabal)「山の海」)は南スーダンのマラカル市の南からモンガラ市の北にかけての白ナイル川流域に広がる世界最大級の湿地。
東西の幅は約300km、南北の長さは約400km[1]。乾季の総面積約3万km²、雨季の総面積約13万km²。2006年にスッドに含まれる57,000km²の領域がラムサール条約に登録された[2]。ニジェール内陸デルタ(総面積約7.8万km²[3]) と並ぶアフリカ大陸最大級の湿地である。
Suddという名称はアラビア語 سد (sudd)「障壁、障害物」(< سد (sadda)「塞ぐ」)[1][4]から。その名のとおり、この湿地は多数の浮島や込み入った天然水路によって船舶の航行を妨げており、白ナイル上流と下流との天然の壁となってきた。「スッド」は湿地だけでなく、そこで航路を妨害する浮島の呼び名にもなっている[5]。
環境
スッドの総面積は乾季で約3万km²、雨季には約13万km²にも及ぶ。雨季になるとナイル川の増水と激しい降雨によって低地の大部分が冠水し、一年のおよそ半分の間、陸路の通行は遮断される[5]。スッドは恒常的に冠水した本流沿いの地域と季節的に冠水する周辺のサバンナ地帯に大別され、さらにサバンナは樹木が少ない草原と高木や潅木が散在する草原に分かれている[1]。
スッドの土壌は水のフィルターと水量を安定させるスポンジの役割を備えている[2]。スッド全土には肥沃で粘度が高い黒綿土が分布しており、冠水した黒綿土は自動車や歩行者の移動を妨げ、乾燥して石のように硬くなった土は交通の障害になる[1]。また、スッドはスーダン最大級の石油の埋蔵地帯であり、石油の採掘による環境汚染が懸念されている[2]。
水文学的にスッドは洪水を緩和し、バハル・アル=ジャバル川からの堆積物を留める重要な役割を持っている。蒸発によって、およそ55%の河水がスッドで失われる[6]。水位は季節的な増水の程度によって変動し、最大で1.5mに達する[7]。同じ緯度に位置する近隣の地域と比較すると、スッドの年間降水量は55-65cmと少ない。この気候の一因として、スッドの東端と西端に存在する地形性上昇がある[8]。
スッドに入った白ナイルの流れは網目のように広がり、白ナイル川の支流であるバハル・エル=ガザル川、バハル・アル=アラブ川、ソバト川が北の境界線となっている。スッドで停滞した白ナイルの河水は、蒸発によって約半分に減少する[1]。水面では上流から流れ着いた水草やパピルスなどが絡み合い、場合によっては直径数百メートルもの浮島となって漂っている水面を覆うホテイソウやパピルスの浮き草や浮島は船舶の航行の障害となり、南スーダンを北スーダン、エジプト、19世紀にアフリカ大陸への進出を図ったヨーロッパ諸国の影響から分断していた[1]。ナイル川の探検時代には多くの探検隊がスッドで進路と退路を絶たれ、飢えと風土病によって落命した[5]。
スッドは多種多様な生物相を抱え、湿地帯に棲む動物は季節によって変動する水位に合わせて移動する。乾季に入るとアンテロープ、ガゼル、ゾウなどの内陸部の草食動物が水と食料を求めてスッドに現れ、魚類は増水時に冠水した平原地帯に拡散して繁殖する[1]。スッド周辺にはヌエル族、ディンカ族、シルック族などのナイロート系部族が居住し、スッドの環境に依存した農耕・牧畜・漁労・狩猟採取を行っている[1]。
ジョングレイ運河
20世紀初頭、スーダンの共同統治を行っていたイギリスとエジプトはスッドで蒸発する多量の河水を利用するため、運河の建設を討議した[9]。1978年にジョングレイ州のボルとマラカル南部、白ナイルとソバト川の合流点を結ぶジョングレイ運河の建設が計画された。現地の住民の合意を得ることなく開発が進められたために南スーダンでは反対運動が起き[1]、環境問題に注目が集まり始めた1980年代に入ってヨーロッパでも計画の是非が議論される[10]。1983年の第二次スーダン内戦においてはジョングレイ運河はスーダン人民解放軍の攻撃目標となり、全体の約70%の掘削を終えた段階で工事は中断された[1]。
現在、南スーダン政府によってジョングレイ運河建設計画の再開が検討されている[1]。
湿地規模の比較
- パンタナル :総面積 140,000 - 195,000km²。世界最大の湿地。
- スッド :総面積 30,000 - 130,000km²。
- ニジェール内陸デルタ :総面積 78,000km²。
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k 栗本「スッド」『世界地名大事典』3、528頁
- ^ a b c Sudd(2015年12月閲覧)
- ^ “ニジェール共和国 地下水モニタリング・ネットワークシステム建設計画及びギダン・マガジダリハビリ計画 プロジェクト ファインディング調査 報告書 (pdf)”. (公式ウェブサイト). 社団法人 海外農業開発コンサルタンツ協会[1] (1992年7月). 2012年10月12日閲覧。
- ^ Hans Wehr,J. Milton Cowan, A Dictionary of Modern Written Arabic, Otto Harrassowitz Verlag, 1979, p.469
- ^ a b c 野町『ナイル河紀行』、39頁
- ^ Baecher, G. (2000). The Nile Basin – Environmental transboundary opportunities and constraint analysis. USAID PCE-I-00-96-00002-00.
- ^ Mefit-Babtie Srl (1983). Development Studies of the Jonglei Canal Area, Range Ecology Survey, Final Report, Volume 2, Background. Khartoum. Sudan: USAID PCE-I-00-96-00002-00.
- ^ Zahran, A.B. 1986. Sudan Rainfall Variability – Towards a Drought Assessment Model. Interna. Confer. on water Resources Needs & Planning in Drought Prone Areas, 85-106
- ^ 野町『ナイル河紀行』、41頁
- ^ 野町『ナイル河紀行』、42頁
参考文献
- 栗本英世「スッド」『世界地名大事典』3収録(朝倉書店, 2012年11月)
- 野町和嘉『ナイル河紀行』(とんぼの本, 新潮社, 1996年11月)
外部リンク
- “Current hydrological and ecological research program on the Sudd swamps” (en). HYDROC. 2012年10月12日閲覧。
- “Al Sudd”. Google マップ. Google. 2012年10月12日閲覧。
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