サイコロジカル‐ラインとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > サイコロジカル‐ラインの意味・解説 

サイコロジカル‐ライン【psychological line】

読み方:さいころじかるらいん

投資家心理読んで株価変動予測する指標一つ株式市場で、直近12立会日のうち前日比値上がりした日を勝ちとし、下がったか変わらなかった日を負けとして、何勝何敗か(もしくはその比率)で示したもの。勝率高くなった(投資家心理強気の)ときに売り勝率低くなった(投資家心理弱気の)ときに買う、逆張り指標として用いる。→RSI


サイコロジカル・ライン

市場心理を表す統計1つ一定期間のうち、株価前日比べて高い日が何日あったか調べ、その比率算出します
一般的には12日間の株価の推移から、前日比べて高かった日が何日あったのかを調べます。仮に高い日が6日あったとすると、サイコロジカル・ラインは50%なります。この数値75%を超えてくると、市場過熱ぎみであると判断され売り物が出やすくなります反対に25%下回ってきた場合底値圏に近づいており、反転可能性高まってきたと判断されます。投資家株価の高い日が続けばそろそろ下がるだろう、逆に株価の安い日が続けばそろそろ反転上昇するだろうと考え傾向あります。これは、企業業績などの裏付けがあるわけではなくあくまでも市場心理1つであり、それを統計的に把握するための指標がサイコロジカル・ラインなのです

サイコロジカルライン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/16 15:37 UTC 版)

サイコロジカルライン(Psychological line)とは、罫線表の一種。オシレーター系のテクニカル分析の一つ。

概要

過去12日間のうちで上昇した日数の比率から、 市場での、買われすぎ、売られすぎの状態を見る指標として用いられる。 Psychological(「心理的な」)という名前の通り、 投資家心理を数値化した指標である。

例えば、赤と青のボールが1つずつ入っている袋からボールのどちらを引くか予想するゲームで、10回連続して赤が出た場合、確率は常に50%となり、次のゲームでも、どちらにかけても確率は50%で同じである[1]

しかし、ゲームに参加している人たちの心理を考えると、次のゲームでは、「これだけ赤が連続して出たのだから、次はもうそろそろ、青が出てもいい頃かもしれない・・・」という心理が傾く可能性もある。同じようなことは、コインを高く放り投げて地面に落ちた時、そのコインは表を出るか、裏が出るか、その回数を競うゲームでも起こる。この考え方、思考方法を株式市場や為替市場に採用したのが「サイコロジカルライン」である。もし、ある企業の株価が10日連続して上昇し、「もうそろそろ下がるだろう」と思う投資家が多くなれば、株式市場や為替市場では、その反転の動きを警戒して、売りが先行したり、買いが続かなくなり株価が下落する可能性も出てくる。

つまり、サイコロジカルラインとは、この投資家たちの心理を数値化したテクニカル分析である。

また、サイコロジカルラインに出てくる、数値・指標は、価格の上昇幅や下落幅などの変動率は一切、関係なく、「計算期間(一般的には12営業日)の中で上昇した日が何日(何回)あるのか?」という割合だけで求める。一般的に、その勝率(上昇率)が25%以下になると割安、75%以上になると割高であると言われている。

  • 75%以上(9勝3敗)・・・買われすぎ、割高。
  • 25%以下(3勝9敗)・・・売られすぎ、割安。

サイコロジカルラインは、主に逆張りの指標として用いられる。

このサイコロジカルラインの考え方に上昇幅、下落幅を組み入れた手法がRSIである。

サイコロジカルラインはマーケットの世界では、通称「サイコロ」と呼ばれており、多くの人に使われている[2]

計算式

サイコロジカルラインは以下の計算式で計算する。

  サイコロジカルライン = n日間のうち上昇した日 ÷ n × 100(%)

  n(パラメータ値): 通常12日で設定する場合が多い。

関連項目

脚注

出典

  1. ^ オシレーター分析/サイコロジカルライン | はじめてのテクニカル分析 / マネックス証券”. はじめてのテクニカル分析 マネックス証券. 2023年6月18日閲覧。
  2. ^ 第7回 サイコロジカル・ライン|テクニカル分析ABC |ガイド・投資講座 |投資情報|株のことならネット証券会社【auカブコム】”. kabu.com. 2023年6月18日閲覧。

外部リンク


サイコロジカルライン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/24 15:20 UTC 版)

テクニカル指標一覧」の記事における「サイコロジカルライン」の解説

サイコロジカルラインは市場参加者たちの心理状態数値化したオシレーター系テクニカル指標である。 サイコロジカルラインが75以上に上昇すれば、その現在の価格が「買われすぎ」と判断して売りシグナル逆に25%以上に下落すれば、その現在の価格は「売られすぎ」と判断して買いシグナルとみなす。 定義 サイコロジカルライン = 過去n日で前日比終値上昇した日数 ÷ n × 100% 詳細は「サイコロジカルライン」を参照

※この「サイコロジカルライン」の解説は、「テクニカル指標一覧」の解説の一部です。
「サイコロジカルライン」を含む「テクニカル指標一覧」の記事については、「テクニカル指標一覧」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「サイコロジカル‐ライン」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「サイコロジカルライン」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

サイコロジカル‐ラインのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



サイコロジカル‐ラインのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ダウ・ジョーンズダウ・ジョーンズ
Copyright © 2025 Dow Jones & Company, Inc. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのサイコロジカルライン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのテクニカル指標一覧 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS