コード修正
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/13 14:56 UTC 版)
「タイタン (スーパーコンピュータ)」の記事における「コード修正」の解説
「GPGPU」も参照 多くのプロジェクトのコードは、タイタンのGPU処理に適合させるために修正しなければならないが、プロジェクトがタイタンだけに依存しないように各コードはCPUベースのシステムでも実行可能でなければならない。 OLCFは適合プロセスを支援するために、Center for Accelerated Application Readiness (CAAR)を設立した。タイタンのアーキテクチャ、コンパイラそしてアプリケーションについて、ユーザーに説明するための開発者ワークショップがNvidia本社で開催されている。CAARは、Nvidiaおよびコードベンダーと協力して、GPUのディレクティブをプログラミング言語に統合するためにコンパイラを改良している。これにより研究者は、Fortran、C、C++のような既存のプログラミング言語を使って、コードの中で並列処理を表現し、コンパイラがそれをGPUに指示することができる。計算天体物理学者であるブロンソン・メッサー博士はこの作業について、「GPUは高速だがCPUよりも柔軟性が乏しいことを考えると、アプリケーションにタイタンを最大限活用させるためには、GPUをビジー状態に保つ方法を見つけることも必要である。」と述べている。 Moab Cluster Suite(英語版)はノードに渡すジョブに優先順位をつけ、使用率を高く保つために用いられており、テストしたソフトウェアの効率は70%から約95%に向上した。CPUベースマシンで性能が2倍になったDenovoのように、一部のプロジェクトではコード修正により非GPUマシンでも性能が向上している。 GPUで実行するために必要なコード修正の量はプロジェクトによって異なる。NRDFを開発しているメッサ―博士によれば、彼のコードの一部分は比較的単純な計算が繰り返し並列に処理されてるため、この部分だけをGPUで実行している。NRDFはFortranをGPUで用いるためにCUDAで拡張したCUDA Fortranで書かれている。核燃焼はGPUアーキテクチャで最も簡単にシミュレーションできるため、キメラの3番目の「頭」が最初にGPUで実行された。他のコードは後で修正することが計画された。ジャガーでは、このプロジェクトは14か15核種をモデル化したが、メッサ―博士は最大200核種をシミュレーションすることで、経験的観測と比較してはるかに高い精度が得られると期待している。
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