コンピュータのソフトウェア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 07:47 UTC 版)
「バーチャルペット」の記事における「コンピュータのソフトウェア」の解説
その一方、パーソナルコンピュータや家庭用ゲーム機のようなコンピュータ製品向けに、ソフトウェアとして様々な製品が出ている。8ビットパソコンの時代には既に、パソコンを動かせっぱなしでその動作を観察(または見物)し、ユーザーの気が向いたら、何らかの働き掛けをするようなソフトウェアが幾つか登場していた。 『リトルコンピュータピープル(英語版)』(1985年)などがそれだが、同ソフトウェアでは「パソコンの中に住んでいる小さなおっさん」を眺めるというシュールな設定で、日本ではPC-8800シリーズ向けに「おっさん」を「うら若い女性」に変更した物も1987年に、またファミリーコンピュータ(主人公を「女の子」とし名称を『アップルタウン物語』に変更)へ移植され発売されており、現代の育成シミュレーションゲームの源流にあるともみなされている。 ただ育成シミュレーションゲームでは、対象となるゲーム内のキャラクターに積極的に働き掛け、その結果によりゲームを進行させる訳だが、バーチャルペットの場合は特に目的があるわけではなく、「それ(ソフトウェア内のキャラクター)」は勝手に動き回り、その様子を眺めたり、あるいはプログラム内に用意された方法で、何らかの働き掛けを行い、その反応を楽しむものである。こういった形態で日本でよく知られたものとしては、『アクアゾーン』(1993年 - )が見られ、これはアクアリウムを含む熱帯魚飼育のシミュレーションという位置付けではあるが、ユーザーは様々にコンピュータ内に再現された熱帯魚に干渉して眺める。ただ、アクアゾーン自体はシミュレーションと言う位置付けの通り、「飼い方が拙いと水槽内の熱帯魚が全滅する」など、より現実的なものとなっている。 今日では、家庭用ゲーム機でも潤沢な計算能力を持つことから、携帯ゲーム機や携帯電話向けのソフトウェアでも、様々な動物らしい反応を見せるソフトウェアが登場している。
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