コンテストのルール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 14:43 UTC 版)
「ACM国際大学対抗プログラミングコンテスト」の記事における「コンテストのルール」の解説
ICPCはチーム戦であり、それぞれのチームは3人の学生から構成される。参加者は、国内予選前の時点で大学入学から5年(4月入学で1-3月生まれの場合は6年)に満たない大学生でなければならない。過去に世界大会に2年出場、もしくは地区予選大会に5年出場した学生は再び参加する権利を失う。 コンテストの間、チームは5時間で8-12問 (典型的には10問) のプログラミングの問題を解く。与えられた問題を解く順番は不問である。選手は回答のプログラムをC、C++、Javaのいずれかで書いて提出しなければならない。提出すると、プログラムはテストデータを入力として実行される。このテストデータは、コンテスト中は公開されない。プログラムが不正に終了した場合や、正しい解を出すことができなかった場合は選手にその旨が伝えられ、選手は何度でも回答プログラムを修正し、提出することができる。各問題ごとに規定された実行時間内にプログラムが実行を完了しなかった場合は、不正解の扱いとなる。 最も多くの問題を正解したチームが勝者となる。メダルや賞を与えるために引き分けのチームに順位をつける必要がある場合、コンテスト開始時から各問題に正解を提出した時点までの経過時間に最終的に正解した問題について不正解の提出ごとに20分が加算され、その総和によってチームの順位が決定される。 例えば2つのチームRedとBlueがそれぞれ2問を正解して引き分けとなっている状況を考える。チームRedは、コンテストの開始から1:00後と2:45後に、それぞれ問題AとBに解答を提出した。このチームは問題Cに対して不正解の通知を受けたが、最終的に問題Cを正解していないため、これは無視された。チームBlueは、コンテスト開始からそれぞれ1:20後と2:00後に、それぞれ問題AとCに解答を提出した。このチームは問題Cに対して1回不正解の通知を受けた。このとき、チームRedの総時間は1:00+2:45=3:45と、チームBlueの総時間は1:20+2:00+0:20=3:40となる。最終的にチームBlueの勝利となる。 他のプログラミングコンテスト (例えば国際情報オリンピック) と比較して、ICPCの特徴は問題数が多いこと (ちょうど5時間で8問以上) である。他の特徴として、チームには3人の学生がいるにも関わらず、各チーム1台しかコンピュータを使うことができないということがある。このことが時間のプレッシャーをより大きなものにしている。勝つためには良いチームワークとプレッシャーに耐える能力が必要である。
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