コンソート・プライベート社とプントランド
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「プントランドにおける石油採掘」の記事における「コンソート・プライベート社とプントランド」の解説
内戦が続く中、1998年にソマリア北東部でプントランドが独立宣言した。2005年4月、 オーストラリアの商人テリー・ダニリー(Terry Donnelly)とアンソニー・ブラック(Anthony Black)の所有する会社コンソート・プライベート社(Consort Private Ltd.)はプントランドを訪れ、代表者達と面談している。2005年6月10日、プントランドの大統領モハマド・ヘルジ (Mohamud Muse Hersi) 、計画及び外務担当長官アブディラハム・ファロレ、コンソート・プライベート社のテリー・ダニリーはアラブ首長国連邦のドバイでプントランド資源開発に関する打ち合わせを行った。 プントランド代表はこの打ち合わせの後、ケニアのナイロビに亡命しているソマリア暫定連邦政府(TFG)の元を訪れて打ち合わせを行っている。当時のTFGの代表はプントランドの前大統領アブドゥラヒ・ユスフであったが、プントランド代表が外国企業と勝手に国土開発の打ち合わせをしたことに不快感を示している。ソマリア暫定政府は8月28日、外国企業に対して、ソマリア暫定政府を通さず地方政権と交わした石油採掘権は全て無効であるとの警告書を送っている。コンソート・プライベート社のあるオーストラリアの証券取引所に対しては、抗議文を送っている。 それでもプントランド代表団はドバイに戻り、2005年8月30日、ホテルヒルトン・ドバイにて、コンソート・プライベート社にダーロー地区とヌガール地区の探査と試掘に関する占有権を与える契約を交わした。この取引は極く少人数で行われたため、契約の詳細は不明であるが、プントランドの大臣の数名がこの会社の取締役となり、プントランド政府はこの会社の株式のかなり多くを得ることになった。 この契約成立を受けて2005年9月9日、ソマリア暫定政府のユスフ大統領はBBCのインタビューに応じ「ソマリアの天然資源はソマリア国家の所有物であり、ソマリア政府が管轄している」と答えている。 9月29日、プントランド政府高官数名とビジネスマンからなる代表団は、ジョハールでソマリア暫定政府財務局長官を務めるモハメド・ユサフ・ガーガーブ(Mohamed Yusuf "Gaagaab")を訪れ、この計画への同意を求めたが、断られている。
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