寿新水【コトブキシンスイ】(果樹)
登録番号 | 第5436号 | |
登録年月日 | 1997年 3月 7日 | |
農林水産植物の種類 | なし | |
登録品種の名称及びその読み | 寿新水 よみ:コトブキシンスイ | |
品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業生物資源研究所、鳥取県 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台二丁目1番地2、鳥取県鳥取市東町1丁目220番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 壽和夫 増田哲男 吉岡藤治 長柄稔 内田正人 井上耕介 村田謙司 北川健一 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,放射線照射による「新水」の枝変わりから選抜,育成されたものであり,果実の形が扁円,果実の大きさが小,果皮色が黄褐,甘味は高,育成地(鳥取県東伯郡大栄町)において8月中旬に成熟する赤なしである。 樹勢は強,枝梢の太さは中,節間長は短,皮目の大きさは大,多少は中,短果枝の着生は多,えき花芽の着生は少である。成葉の形は卵,先端の形は中,基部の形は円,葉の大きさは中,どん葉の色は赤褐,花弁の大きさは中,形は円,色は白である。果実の形は扁円,梗あの深さは中,広さはやや広,ていあの深さは深,広さは広,有てい果の有無は混在,果実の大きさは小,果皮の色は黄褐,果点の大きさは中,密度は密,果面の粗滑は中である。果梗の長さ及び太さは中,肉梗の有無は混在,果芯の形は短紡錘,大きさは中,心室の数はやや多である。果肉の色は黄白,硬さはやや軟,粗密は中,甘味は高(糖度14度程度),酸味は中,香気は極少,果汁の多少は中である。開花期は中,成熟期は早で,育成地において8月中旬である。心腐れ及びみつ症状は無,裂果は有,果実の貯蔵性は短である。黒斑病罹病程度はかなり少である。 「新水」と比較して,黒斑病罹病程度が少ないこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,農業生物資源研究所と鳥取県の共同研究によるもので,昭和63年に農業生物資源研究所放射線育種場(茨城県那珂郡大宮町)において「新水」にガンマ線を急照射し,同年その穂木を鳥取県園芸試験場(鳥取県東伯郡大栄町)において高接ぎして,平成元年「新水」より黒斑病に強い枝を選抜,翌年選抜した穂木を放射線育種場に送付するとともに両場で増殖を行い,3年鳥取県で初結実,7年より「ナシ放育2号」の系統名を付けて特性検定を行ってきたもので,平成8年農林水産省育成農作物新品種になった。 |
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