ケーズカラナリープランニングと経営哲学
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「越野健太郎」の記事における「ケーズカラナリープランニングと経営哲学」の解説
同社はA5ランク国産和牛専門店 鉄板焼「円居」(MADOy)を2019年現在都内に10店舗展開している。2002年、神楽坂に構えた60坪の1号店は、すぐに繁盛店となり、開店2か月で投資額を回収。積極的に事業展開を進めるが、2008年事態は一変。リーマンショックの際に赤坂、シンガポールに出店するが、8割は外国人の客であったためほとんどが本国へ帰国。倒産の危機に追い込まれる。越野にとって初めての敗北であった。だがそのことがむしろ勝つために必要なことを越野に明確にさせた。継続性が難しい飲食業にあって、事業継続のために越野は常に「三分割の法則」を提唱している。メニュー1/3、サービス1/3、環境(内装、照明、BGMなど)1/3の3つのバランスをとる、勝ち続ける経営哲学である。その哲学は、飲食業界の常識とは一線を画し「味は徹底的においしくある必要はない。あくまでも33%の役割であるべきで、仮に味が全く駄目でも残りの66%で客を失わないという理解が重要」といったユニークなものであり、リーマンショックとその後の大震災を経て自身の事業が継続するに及び、その考えが間違っていなかったと確信した。 店舗を増やし続ける越野が注力したのは、”職人不在の店づくり”であった。焼肉店のような素材料理にあっては、一流の職人がいなくても職人が作っていると客が感じられる雰囲気の演出が実現できるかということを経営の柱としている。事実、ケーズカラナリープランニングの一番の繁盛店は職人がいない店である。20年後の老舗を目指すため、「安定した継続性」を目指していると語っている。
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