ケルコゾアの主な生物とは? わかりやすく解説

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ケルコゾアの主な生物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/07 18:36 UTC 版)

ケルコゾア」の記事における「ケルコゾアの主な生物」の解説

ケルコゾアで最もよく知られているのは、ユーグリファ(ウロコカムリ)類という珪質鱗片scaleから成る殻と糸状仮足をもつアメーバ様生物であり、これは土壌富栄養水生植物の上普通に見出せる。汚水処理施設における活性汚泥微生物として注目されており、汚水生物系列ではβ中腐水性種として扱われている。よく似たものにtectofilosid類やGromiaなどのように有機的な殻を作るものがあり、以前はユーグリファ類とあわせて有殻糸状根足虫(Testaceafilosia)として分類していた。現在では有殻糸状根足虫構成する分類群単系統群ではないと考えられているが、そのほとんどはケルコゾアかその近く置かれている。 もう一つ重要なグループクロララクニオン藻で、これは網状群体をつくる奇妙なアメーバ様生物である。この生物が際だっているのは摂食した緑藻由来した二次共生葉緑体存在していることである。葉緑体四重の膜で区切られており、ヌクレオモルフ呼ばれる緑藻痕跡残っている。したがってクロララクニオン藻細胞内共生起源細胞小器官調べている研究者たちにとって非常に興味深い。 さらにビンカムリ Paulinella chromatophoraという葉緑体を持つ生物がある。これはユーグリファ類であるが、シアネレと呼ばれるソーセージ似た形の葉緑体持っていて、シアノバクテリア直接細胞内共生したものである。このシアネレはアーケプラスチダ葉緑体とは無関係であり、一次共生による光合成能の獲得複数起きた例として注目されているその他の有名なものとして土壌によく見られる鞭毛虫のケルコモナス類がある。また伝統的に太陽虫としてまとめられていた生物のうち、有殻太陽虫類、ディモルファ類ギムノスファエラ類ケルコゾア属する。かつて放散虫含まれていたファエオダリア類(濃彩類、Phaeodarea)もケルコゾア属す生物群である。珪酸質の内骨格を持つアメーバ様生物であるエブリア類も、分類上の紆余曲折経た末、ケルコゾアへの帰属示された。

※この「ケルコゾアの主な生物」の解説は、「ケルコゾア」の解説の一部です。
「ケルコゾアの主な生物」を含む「ケルコゾア」の記事については、「ケルコゾア」の概要を参照ください。

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