キンバリープロセス‐にんしょうせいど【キンバリープロセス認証制度】
キンバリープロセス認証制度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 04:07 UTC 版)
「紛争ダイヤモンド」の記事における「キンバリープロセス認証制度」の解説
詳細は「en:Kimberley Process Certification Scheme」を参照 国連は1998年に、初めて紛争ダイヤモンドを戦争資金の元になっていると指摘したが、ダイヤモンドの原産地を認証する制度を策定するために会議を招集したのは、ダイヤモンド産業側だった。2000年5月、南部アフリカのダイヤモンド生産国は、南アフリカのキンバリーで会合を開き、紛争ダイヤモンドの取引を停止でき、ダイヤモンドを購入する人はそのダイヤが暴力に加担していないものかを確かめることができる方法を策定した。 2000年7月19日、世界ダイヤモンド会議 (World Diamond Congress) が、アントウェルペンで開催され、ダイヤモンド産業が、紛争ダイヤモンドを防ぐための能力を強化する決議を採択した。決議は、ダイヤモンドの輸出輸入における認証システムを求め、すべての国に対し、公式に封印されたダイヤモンドのパッケージのみを受け入れる法の成立を求め、すべての国に紛争ダイヤモンドを移送したすべての者を刑に処すことを求めた。また、この決議により、紛争ダイヤモンド取引を行ったとされるすべての個人を、世界に24ある世界ダイヤモンド取引所連盟 (World Federation of Diamond Bourses) のダイヤモンド取引所から締め出すことになった。 2001年1月17日、1月18日、ダイヤモンド産業の関係者は会合を開き、新しい組織ワールド・ダイヤモンド・カウンシルをつくった。この新体制は、すべてのダイヤモンドの出処が、紛争と関係のないものであると認証する新しいプロセスのはしりとなった。 KPCSは、2002年3月13日に国連によって承認を与えられた。そして、政府、ダイヤモンド会社、NGOの2年の交渉の結果、2002年11月に、キンバリープロセス認証制度(KPCS)が採択された。
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