キャラクター造型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 09:50 UTC 版)
モデルは庵野秀明の友人であるアニメ監督の幾原邦彦(ただし外見上なのか性格上のモデルなのかは不明)。身体は人間の男性である。キャラクターデザインの貞本義行はシンジを意識しながらより耽美的にデザインしたと語っており、最後の使徒という設定のもと、使徒と接触した全ての人間の特徴を入れるのがコンセプトだという。たとえば首の細さはシンジ、赤い眼はレイ、口の不敵な感じはアスカが元になっている。 「渚カヲル」のネーミングは脚本を務めた薩川昭夫による。由来は、映画監督の大島渚からで、「渚」は綾波レイの「波」と対になっている。または姓は偏と旁を分けると「シ者」、すなわち使者(→使徒)であり死者、名前は「オワリ」を五十音順で1字後にずらしたものから「カヲル」、姓と合わせると「シ者オワリ」→「渚カヲル」となる言葉遊び。つまりは「最後の使徒」であり「最後のシ者」であるとの隠喩である。これは弐拾四話のタイトルにも掛かっている。 インタビューにて、”庵野 「最後の使徒は人と同じ形で少年にしようと思ってたんで。」ー「でも渚カヲルって名前だって、女の子でもいいわけじゃないですか。」庵野「でもあれは少年ですよ。女性って感覚がまるでないですもんね。シンジともうひとりのシンジですから。理想のシンジが現れるんで、女性ではダメです」”というやりとりがあり、身体が女性ではなく、男性であることにはこだわりがあるとのこと。 貞本自身は「子供っぽいキャラクター」としてデザインした経緯があったため(漫画版の項で後述)、石田彰のキャスティングが好評を博したことを認めながらも「もっとかわいい声をイメージしていた」とイメージの相違に言及していた。だが2008年には「結果的には、石田さんの声にもってかれるというか、そのアンバランスさがカヲルの魅力になった」と語った。
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