キャラクターと舞台
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/06 14:02 UTC 版)
「ファファード&グレイ・マウザー」の記事における「キャラクターと舞台」の解説
ライバーの当初の目標は、ハワードの蛮人コナンやエドガー・ライス・バローズのターザンよりも実際の人間に近いヒーローを生み出すことだった。 ファファードは長身の北国の蛮族である。出身は氷雪に閉ざされた女系部族で、彼は「文明」にあこがれてそこを出奔した。“灰色杖”と名づけた長剣を使い、音楽の才能も豊富である。 マウザー(グレイ・マウザー、灰色猫の意味)は小柄で機知に富んだ盗賊である。“手術刀”と名づけた細身の長剣と“猫の爪”と名づけた短剣を愛用する。魔法使いの弟子であったこともあり、魔法というものをこよなく愛するが、魔法使いとしての腕はあまり良くない。 ファファードとグレイ・マウザーは、 二人とも徹頭徹尾、悪党である。しかし、彼らのいる世界・ネーウォンは、生き延びるためには誰でもならず者にならなければならない、退廃的な世界なのである。彼らは暴飲暴食、女遊び、喧嘩、盗み、ギャンブルに多くの時間を費やし、雇い主を慎重に選ぶことは滅多にない。しかし、彼らは本当に冒険好きな、人間味があるキャラクターである。 その他の主要な登場人物で、ファファードとグレイ・マウザーに影響力を持つ(あるいは、厄介事をもたらす)のは、時には彼らの助言者ともなるが、ほとんどの場合には彼らを僕としてこき使う二人の魔法使い、〈七つの目のニンゴブル〉と〈目なき顔のシールバ〉である。この二人に導かれ(あるいは強いられ)て、ファファードとグレイ・マウザーはネーウォン世界のみならず、我々の世界までも股にかけた、興味深くも危険な冒険におもむくのである。 物語の背景となるのはネーウォン(Nehwon、“何時でもない”を意味するNowhenを逆にした語)という神秘的な世界で、最大の都市であるランクマーとその周辺が舞台になることが多い。 ちなみにテリー・プラチェットのユーモアファンタジー小説『ディスクワールド騒動記1』(原題:The Colour of Magic)に登場する都市、アンク・モルポークはランクマーのパロディでもあり、ファファードとグレイ・マウザーは、ブラヴドと〈イタチ〉として登場する。
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