カントリー・ミュージックのペダル・スティール:新しいサウンドの誕生
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「ペダル・スティール・ギター」の記事における「カントリー・ミュージックのペダル・スティール:新しいサウンドの誕生」の解説
1953年、バド・アイザックスはギターのネックにペダルを取り付けて2つの弦だけを変化させ、はじめて音が鳴っている間にペダルを操作した。他のスティール・ギター奏者はこれが「非ハワイアン」と見なされていたため、この奏法を避けていた。 アイザックスが1956年にウェッブ・ピアース(英語版)の曲 "Slowly" の録音で初めてこのセットアップを使用したとき、彼がコードを演奏しながらペダルを押すと、下から他の弦と調和するように既存のコードに音が変化していくのが聞こえ、スティール・バーでは不可能だった見事なな効果を生み出した。この "Slowly" の録音について、スティール・ギターの名手ロイド・グリーンは「この人、バド・アイザックスは、このレコードでの登場でスティールの音楽的思考に新たなツールを投げかけた」と語った。カントリーミュージックの未来の音の誕生とそれを複製したいスティール・ギター奏者の間で実質的な革命を引き起こした。 また、1950年代には、スティール・ギターの殿堂入りを果たしたゼイン・ベックがペダル・スティール・ギターにニーレバーを付け加えた。プレーヤーは膝を右、左、または上に(モデルに応じて)動かして、さまざまなピッチ変更を行うことができる。レバーは基本的にフットペダルと同じように機能し、単独で、他の膝と組み合わせて、またはより一般的には、1つまたは2つのフットペダルと組み合わせて使用することができる。このレバーは当初、レイ・ノーレンのコンソールスティールに付け加えられた。当初、ニー・レバーはピッチを下げるだけだったが、後年、改良によりピッチを上げたり下げたりすることができるようになった。
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