カタールの通貨とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > カタールの通貨の意味・解説 

カタール・リヤル

(カタールの通貨 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/08 07:48 UTC 版)

カタール・リヤル
ريال قطري (アラビア語)
ISO 4217
コード
QAR
中央銀行カタール中央銀行
 ウェブサイトwww.qcb.gov.qa
使用
国・地域
カタール
インフレ率-2.8%
 情報源The World Factbook, 2011 est.
固定レートアメリカ合衆国ドル (USD)
$1 USD = 3.64 QR
補助単位
1100ディルハム
通貨記号QR or ر.ق
硬貨5, 10, 25, 50 ディルハム
紙幣1, 5, 10, 50, 100, 500 リヤル

カタール・リヤル(アラビア語:ريال قطري リヤール・カタリー、英語:Qatari Riyal)はカタールの通貨単位で、QRまたはQARで記される。 補助単位はディルハム(Dirham)で、1リヤル=100ディルハム。

歴史

1966年まで、カタールでは通貨として「湾岸ルピー」としてのインド・ルピーが使われていた。インドがルピーの通貨切り下げを行った際、カタールを初めとした湾岸諸国は独自通貨の導入を試みた。カタールはまずサウジアラビア・リヤル(Saudi Riyal)を導入した後、カタール・ドバイ・リヤル(Qatar and Dubai Riyal)を導入。サウジアラビア・リヤルは1.065ルピー、カタール・ドバイ・リヤルは切り下げ前の1ルピーと同価とされた。

1973年までは、カタールとドバイはリヤルを共同で発行していた。しかしドバイがアラブ首長国連邦に参加したため、カタールは単独でカタール・リヤルを発行することとなった。

固定相場制度

1975年3月より、カタール・リヤルは公式的にIMF(国際通貨基金)の特別引出権(Special Drawing Rights、SDR)にペッグしている。実際には、1980年以来1USドル=3.64リヤル、つまり1リヤル=0.274725USドルで固定されている。このレートは2001年7月に公式になった。

紙幣

紙幣は1、5、10、50、100、500リヤルの6種類。カタール中央銀行(QCB)が発行している。現在は2003年6月15日より発行している第4版(2007年9月一部改訂)が流通している。2007年の改訂では、偽造防止技術として、コーナーストーン透かしや幅の広いオプティクス安全線、ホログラムなどが追加された。

表面のデザインは色と細部を除きアーチアラベスクなどの構成はおおよそ共通で、新月刀を交差させ、その上にダウ船椰子の木のある島が浮かんでいるカタールの国章があしらわれている。

第4版(2003年シリーズ)
画像 額面 主色 図柄
1リヤル 装飾柱、アーチ門、国章 カンムリヒバリハチクイメダイチドリ透かしハヤブサの頭
5リヤル 装飾柱、アーチ門、国章 アラビアオリックスヒトコブラクダドーハカタール国立博物館(旧シャイフ・アブドラ・ビン・ムハマンド宮殿)、透かしハヤブサの頭
10リヤル オレンジ 装飾柱、アーチ門、国章 伝統的なダウ船、ホール・アル・ウデイドの砂丘透かしハヤブサの頭
50リヤル 装飾柱、アーチ門、国章 カタール中央銀行、ドーハ・コルニッシュのカキ真珠モニュメント、透かしハヤブサの頭
100リヤル 装飾柱、アーチ門、国章 ドーハのグランドモスク、アル・シャカブ研究院、透かしハヤブサの頭
500リヤル 装飾柱、アーチ門、国章 首長の館(Diwan Amiri)、透かしハヤブサの頭

紙幣イメージ:カタール中央銀行 第四版紙幣見本

硬貨

硬貨は 5、10、25、50ディルハムの4種類があるが、実際に多く流通しているのは25、50ディルハムである。

脚注

[脚注の使い方]

関連項目

  • カタール中央銀行(Qatar Central Bank)
  • 湾岸協力会議(Cooperation Council for the Arab States of the Gulf、GCC)

外部リンク

カタール・ドバイ・リヤル
先代
サウジアラビア・リヤル
理由:独自の通貨を持つため
比率:1.065 カタール・ドバイ・リヤル = 1 サウジアラビア・リヤル もしくは 1 カタール・ドバイ・リヤル = 1 湾岸ルピー(平価切り下げ以前の)
カタールの通貨
1966 – 1973
次代
カタール・リヤル
理由:ドバイが使用停止したため
比率:等価
トルーシャル・ステート(アブダビ除く)の通貨
1966 – 1973
次代
UAEディルハム
理由:UAE結成のため (1971年)
比率:等価
カタール・リヤル
先代
カタール・ドバイ・リヤル
理由:ドバイが使用停止したため
比率:等価
カタールの通貨
1973 –
次代
現在

「カタールの通貨」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「カタールの通貨」の関連用語

カタールの通貨のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



カタールの通貨のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカタール・リヤル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS