カスター師団がアポマトックス駅に乗り入れ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 15:37 UTC 版)
「アポマトックス駅の戦い」の記事における「カスター師団がアポマトックス駅に乗り入れ」の解説
セイラーズクリークの戦いの後、グラントは南のキーズビルに向かって動くことで南軍がダンビルに逃亡する動きを阻止する必要があると判断した。シェリダン(メリット)、クルック、ラナルド・S・マッケンジー准将の騎兵隊をプリンスエドワード・コートハウス(現在のウォーシャム)に派遣し、その後はグリフィンの第5軍団、ギボンの第24軍団、およびやはりギボンの指揮下にあった第25軍団のウィリアム・バーニーが指揮する第2師団から2個旅団に追わせた。シェリダンはメリットの騎兵隊(カスターとデビンの騎兵師団)にバッファロー・クリークとスプリング・クリークに移動するよう命じた。そこはファームビルから7マイル (11 km) 南、プロスペクト駅から4マイル (6.4 km) であり、そこで夜の野営に入った。マッケンジーの部隊はクルックの師団と統合され、プロスペクト駅で宿営した。 4月8日朝、ジョージ・クルック少将の騎兵師団がアポマトックス・コートハウスに向かう鉄道に沿って先導となった。プロスペクト駅から約3マイル (4.8 km) で、ウェズリー・メリット支配下のジョージ・アームストロング・カスター准将とトマス・デビン准将の師団が、田園を横切ってアポマトックス駅に向かい、クルックの師団は鉄道に沿ってパンプリン駅への行軍を継続し、そこで前日にファームビルから回されていた列車から取れるだけの物資を全て押収した。 4月8日に北軍騎兵隊がプロスペクト駅から出動してから間もなく、南軍の制服を着たシェリダンの斥候が、アポマトックス駅には8編成の列車が到着していたと報告したが、後には4編成のみと報告した。斥候が南軍の退却路沿線に食料を届けておくようにしていたリーの命令書を押さえていたので、シェリダンは、これらの列車がこの付近に到着するであろうと予測していた。南軍が駅に到着する前に列車を捕獲できると予測して、その命令書をリンチバーグに送らせていた。カスターとデビンにはアポマトックス駅にある貨車について知らされ、できるだけ早くそこに到着するよう命令されたので、シェリダン自身もカスターの師団に合流して、田園部を横切る動きを促された。カスター隊が駅に向かう行程を先導したので、シェリダンはカスターと共に馬で進み続けた。プロスペクト駅からウォーカーの教会までさらに7マイル (11 km) 進んだ後、シェリダンはクルックに宛ててアポマトックス駅に進み、最初に着いたならばその列車を襲うよう伝言を送った。 一方、オード少将はジェームズ軍の第24軍団と、第25軍団の第2師団2個旅団(アフリカ系アメリカ人部隊)を急かせ、その後をグリフィンの第5軍団が追い、さらに騎兵隊にはできるだけ早くアポマトックス駅で南軍を遮断するように伝えた。南軍E・P・アレクサンダー准将がカンバーランド教会でリー将軍に伝えたように、アポマトックス川南岸の北軍はアポマトックス駅まで短いルートで行くことができた。
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