オブリメルセン
オブリメルセン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 13:48 UTC 版)
オブリメルセン(英語版)(G3139)は、Genta社によって開発されたBcl-2を標的としたアンチセンス医薬品(アンチセンスオリゴヌクレオチド)である。DNAまたはRNAのアンチセンス鎖は、コーディング鎖(RNAやタンパク質の産生の鋳型となる鎖)に対して相補的な鎖である。アンチセンス医薬品はmRNAとハイブリダイゼーションを行う短いRNA配列で、mRNAを不活性化してタンパク質の産生を防ぐ。 ヒトのリンパ腫細胞のt(14;18)転座による増殖は、Bcl-2のmRNAの開始コドン領域を標的としたアンチセンスRNAによって阻害される。In vitroでの研究によって、Bcl-2のmRNAの最初の6つのコドンに対して相補的なオブリメルセンが同定された。リンパ腫に対する第I/II相試験で良好な結果を残し、大規模第III相試験が2004年に開始された。2016年の段階で薬剤は承認されておらず、開発元は廃業している。
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