エンジン構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/11 09:13 UTC 版)
「フォード・コスワース・FVA」の記事における「エンジン構成」の解説
シリンダーブロック フォードが当時量産していた5ベアリングの116Eブロックを使用 このブロックは、鋳鉄製のブロックでカムシャフト駆動は、ギアドライブである シリンダーヘッド コスワースでキース・ダックワースが新規設計を実施。当時の燃焼室は、半球型燃焼室が主流であった。使用燃料の質が悪く、圧縮比をあまり高めることができないため、ストロークを大きくとる設計が主流であった。半球型燃焼室は、ストロークを大きく取るためピストン頭部をフラットにして吸排気2個のバルブ径を大きくしても燃焼室が大きいから良く収まり、スパークプラグも中央部付近にセットして火炎の伝播が良い燃焼室であった。しかしながら 圧縮比を半球型燃焼室で上げようとするとピストン頭部の山を高くするにつれてバルブリセスを設けなければならなくなり、燃焼室の形状はオレンジの皮のようにうすくせざるをえなかった。 使用燃料の質が向上するにつれて圧縮比を高められる状況になってきて、ピストンストロークを短くしてボアを大きくすることが可能となった。そうなると 半球型燃焼室のデメリットが目立つようになった。 そこでキースは、マルチバルブの考察を更に進め、圧縮比を10としたピストン頭部をフラット形状に近くなるようにバルブ挟み角(40度)の小さく設定したペントルーフ型燃焼室による高圧縮化・急速燃焼と、シリンダー内の縦の渦流(タンブル流)を利用した充填効率の向上により、レーシングエンジンで高出力と低燃費を両立させる4バルブペントルーフ型燃焼室の開発に成功した。
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