エジプト初期王朝時代(第1 - 2王朝)
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「古代エジプトの宗教」の記事における「エジプト初期王朝時代(第1 - 2王朝)」の解説
紀元前3150年頃、ナルメル王がエジプトを統一した。首都を南のティスの町から、後に「メンフィス」として知られるようになる北の新しい町へと移した。この頃既に王は絶対王権を持ち、王家の守護神であるハヤブサの神ホルスと同一視された。王はホルスの現世での化身と見なされ、生きている間はホルスの称号を帯び、死ぬと、この称号は後継者に引き継がれた。 幾つかの神々は、スコルピオンやナルメルの援軍として、初期のメイス・ヘッドやパレットに描かれている。これらの神々は、初期王朝時代以前から信仰されていた。 ミン - コプトスやアクミームを信仰の中心とする、男根を持つ豊穣の神 ウプワーウト(初期は戦争の神、後に死者の神になった) - 「道を開く者」という意味を持つアスユートの狼神 アヌビス - 死者の神であり冥界の守護神である山犬の神 トート - 書記と学問の守護神である月の神 プタハ - 運命を司る神であり、また天地創造の神。初期王朝時代にメンフィスで崇拝された。常にこの神はミイラの姿で表されていたが、豊穣の神である聖牛アピスとして見られ、またソカル神との関係を通して、葬送の神ともされた。 初期王朝時代から出現した重要な女神には、 ウアジェトとネクベト女神 - 南北両地域の守護神 ネイト - 狩猟と戦争の女神 セシャト - 文字の女神 などがいた。 第一王朝時代の頃には、すでにオシリスとイシスに対する信仰がエジプトに存在していた。
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