ナルメルのパレット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 09:38 UTC 版)
「エジプト初期王朝時代」の記事における「ナルメルのパレット」の解説
初期王朝時代の図像史料の中でも最も有名なものは、上エジプトのヒエラコンポリス(エジプト語名ネケン、現在のコム・エル=アハマル)で発見されたナルメルのパレット(化粧板)である。パレットとは古代エジプト人がアイシャドーをすり潰すのに使用した板であるが、ナルメルのパレットは長さが64cm、幅42cmもあることから、実用ではなく儀式用のものであると推定される。ホルス神の図像と考えられる隼の絵や、敵(アジア人)と戦うナルメル王の姿などが描かれており、この図像の解釈は古代エジプトの王権や歴史を考慮する上で極めて重要である。
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