出世した竜とは? わかりやすく解説

出世した竜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/04 19:59 UTC 版)

ムシュフシュ」の記事における「出世した竜」の解説

ムシュフシュは本来エシュヌンナ都市神ニンアズ(英語版)の随だった。図像学的には、最初期は非常に首の長い動物として描かれていたようであり、この姿のムシュフシュ古代エジプト美術影響与え紀元前31世紀作成されナルメル王上下エジプト統一したことを示す「ナルメルのパレット英語版)」にも彫り込まれた。 エシュヌンナ守護神がニンアズからティシュパク(英語版)に変わるとティシュパクの随となったそのまましかし、古バビロニア王国ハンムラビ王紀元前18世紀)がエシュヌンナ市を征服すると、バビロン都市マルドゥクその子ナブーの随になったナブーの足の下にムシュフシュがいる像が有名である。こうしてバビロニア王国メソポタミア全域支配しマルドゥクナブーメソポタミア最高神になると、それにともないムシュフシュ最高神の随として地位高めることとなった紀元前12世紀編纂されたとされるバビロニア創世叙事詩エヌマ・エリシュにおいてはムシュフシュマルドゥクと戦うためにティアマト神によって生み出され怪物の一体とされるティアマト討伐マルドゥク軍門下り、乗となったという。 新バビロニア時代紀元前7世紀)に造営されバビロンイシュタル門には、天候アダドの随である牡牛とともに四本足を持つ似た図像ムシュフシュ描かれている。 ニンギッジドゥ(英語版)に捧げられた「グデア献酒用の瓶」では、有翼の2頭の竜が門柱のような支えており、中央にはカドゥケウスのように棒に巻きついた2匹刻まれている。

※この「出世した竜」の解説は、「ムシュフシュ」の解説の一部です。
「出世した竜」を含む「ムシュフシュ」の記事については、「ムシュフシュ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「出世した竜」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「出世した竜」の関連用語

出世した竜のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



出世した竜のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのムシュフシュ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS