出世の始まり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 13:26 UTC 版)
ある時、斉国済南郡の有力豪族の瞯(かん)氏は一門の数が三百余人に上り、法律を平気で犯し、また犯罪者を堂々と匿ったという。また勢力が強く狡猾だったために代々の済南太守は全く手を出せない有様であった。そこで景帝は郅都を召し出して済南太守に命じた。郅都は着任するとすぐに瞯氏一門のうち最も悪辣な家を一族皆殺しにし、他の者はその措置に震え上がった。果して済南郡は一年前後で治安が治まり、人々は道に落ちてるものを拾わないほど、郅都を畏れ敬ったのであった。周りの郡は彼を丞相の如く恐れたという。 郅都は勇猛果敢で、公平で質朴な人柄で無私で自邸には財産はあまりなかったという。また彼は賄賂を徹底的に拒否していた。また、彼は「私は親に逆らって今の自分がある。だから天子のために死も恐れず職を務めて当然であり、妻子のことなど省みぬ」と自分の信念を述べたという。 また南陽郡の人の寧成が済南都尉として赴任した。彼の名声を聞いていた郅都は彼を快く迎え付き合ったという。
※この「出世の始まり」の解説は、「郅都」の解説の一部です。
「出世の始まり」を含む「郅都」の記事については、「郅都」の概要を参照ください。
- 出世の始まりのページへのリンク