エクリプス

大車林

エクリプス

英語 Eclipse

エクリプスとは、英語で宇宙の神秘現象を表し、また18世紀にイギリスで26戦無敗を誇った競走馬の名馬に由来。

三菱はアメリカでクライスラーとの合併会社ダイヤモンドスター・モーター社(現MMMA＝三菱モーター・マニュファクチャリング・オプ・アメリカ)を設立し、1988年11月から運営している。ここで生産したクルマ、エクリプスを、89年秋の第28回東京モーターショーに参考出品したあと、90年2月から輸入・販売を開始した。

コンポーネントは当時のギャランのものを利用しており、FF車のGSと4WD車のGSR-4があった。GSのエンジンは直4・DOHC・2Lで自然吸気・140ps、GSR-4用エンジンはそれをターボ化して200psを発生した。NAエンジンには4速ATがあったが、ターボは5速MTだけ。左ハンドル仕様だった。寸法はホイールベース2470mm、全長4365mm、全幅1690mm、全高1305mm。定員4名。

95年6月、フルモデルチェンジした新型車に切り替えた。ボディ寸法は少し大きくなり、ホイールベース2510mm、全長4395mm、全幅1745mm、全高1295mmになった。エンジンはFTOと競合しないよう直4・DOHC・16バルブのインタークーラー付きターボ2L。ミッションは5速MTと4速ATがあり、駆動方式はFF。ダイナミックなスタイリングで、リヤハッチを備えるクーペだった。運転席は左のまま。

96年5月に限定車として発売したスパイダーを、97年5月に通常モデルに格上げ。2ドア4シーターのオープンカーで、クーペに比べて前後バンパー、ヘッドランプなどのデザインを新しくしたモデルだった。

99年いっぱいで輸入はストップした。

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。