ウルトラシリーズ関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 22:42 UTC 版)
上原の描くウルトラシリーズには、盟友である金城と同様に沖縄出身者としてのアイデンティティーが色濃く反映されている。『帰ってきたウルトラマン』の第33話「怪獣使いと少年」では、被差別者であるマイノリティ(=メイツ星人)をテーマに据え、その生々しいドラマで多くの視聴者に衝撃を与えた。同エピソードは放送への反対意見がTBS側から挙がり、プロデューサーの橋本洋二のとりなしによって放送には漕ぎ着けたものの、上原と監督の東條昭平は番組から離れることとなった。この後に参加した『シルバー仮面』は、橋本からの紹介であったという。 『ウルトラセブン』の未発表脚本「300年の復讐」は上記のように虐げられた沖縄の人間の視点で描いた内容であり、薩摩藩の琉球侵攻をヒントに作られた作品であったため、後のインタビューで「ぜひとも実現したかった」と述壊している。上原は「薩摩侵攻で琉球が占拠されたその時の強引さが今も続く。この時に処刑された謝名親方が僕の先祖で、今でもいつも僕の心の中に謝名がいる」とも話している。 監督の1人である実相寺昭雄と共同で脚本を務めた『セブン』の未発表脚本「宇宙人15+怪獣35」については、経営の行き詰まった円谷プロを盛り上げるために「派手な花火を打ち上げよう」という想いで執筆したとの旨を、後年のインタビューで明かしている。また、メインライターを務めた東映作品『巨獣特捜ジャスピオン』の最終話「手をつなぐ全銀河の人類たち」はこのプロットを下敷きにしたとの旨を後に明かしている[要出典]。 『ウルトラQ』第10話や『セブン』第11話にカメオ出演している。 『快獣ブースカ』のブースカ語である「プリプリのキリンコ」は上原が作り出した造語である。
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