ウラギンシジミとは? わかりやすく解説

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裏銀小灰蝶

読み方:ウラギンシジミ(uraginshijimi)

シジミチョウ科チョウ

学名 Curetis acuta


ウラギンシジミ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/27 08:26 UTC 版)

ウラギンシジミ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: チョウ目(鱗翅目) Lepidoptera
上科 : アゲハチョウ上科 Papilionoidea
: シジミチョウ科 Lycaenidae
亜科 : ウラギンシジミ亜科 Curetinae
: ウラギンシジミ属 Curetis
: ウラギンシジミ C. acuta
亜種 : C. a. paracuta
学名
Curetis acuta paracuta
Niceville, 1901[1]
和名
ウラギンシジミ(裏銀小灰蝶)

ウラギンシジミ(裏銀小灰蝶、学名 Curetis acuta paracuta)は、チョウシジミチョウ科ウラギンシジミ属に分類されるチョウの一種。

概要

の裏が銀白色に輝くことが和名の由来である。オスの翅の表は茶色地にオレンジ色を配した色であるが、メスではオレンジ部分が白色または淡い水色になる。表も裏も飾り気がなく渋い色合い。

成虫樹液・腐果・打ち水など何にでも集まる。

分布

典型的な暖地性のチョウで、日本では本州宮城山形県以南)、四国九州北部、佐渡対馬などに分布。海外ではヒマラヤ地域から中国にかけて分布する[2]。山麓や盆地、郊外の住宅地などで普通に見られる。宮城県のレッドリストで、要注目種の指定を受けている[3]

生活史

幼虫は茶色をしており、後部に1対の突起をもち、また節のひとつが緑色をしている。幼虫の食草マメ科クズフジなど。花や蕾を食べる[4]

成虫は5-10月に見られ、この間に2-3回発生する[2]。成虫で越冬し、春先にも見られることがある[5]

2001年4月23日に福岡県福岡市で採取した越冬したメスが、捕獲後87日間生存し343個の卵を産卵したことが確認された[6]

オス オス オス・地面の水を吸う メス・海上の森にて

ウラギンシジミ属

ウラギンシジミは他のシジミチョウと相違する点が多く、シジミチョウ科ではなくウラギンシジミ科として扱われることもある[3]。その場合、日本のチョウでウラギンシジミ科に属するのはこの亜種だけであり、他の近縁種はない[7]

ウラギンシジミ属には以下の種がある。

  • C. acuta
    • C. acuta paracuta - ウラギンシジミは、日本に分布する同属の唯一の種。
  • C. brunnea
  • C. bulis
  • C. dentata
  • C. regula
  • C. santana
  • C. saronis
  • C. siva
  • C. tagalica
  • C. thetis

ウラキンシジミ(裏金小灰蝶、Ussuriana stygiana)は、同科で別亜科の種である。

脚注

  1. ^ ウラギンシジミ”. 静岡県 (2011年4月7日). 2011年12月5日閲覧。
  2. ^ a b 山と溪谷社 (2006)、40頁
  3. ^ a b 日本のレッドデータ検索システム(ウラギンシジミ)”. エンビジョン環境保全事務局. 2011年12月5日閲覧。
  4. ^ ウラギンシジミ”. 南相馬市. 2011年12月5日閲覧。
  5. ^ 冬の山形に珍客、ウラギンシジミ 採集家が盃山周辺で捕獲”. 山形新聞 (2011年12月3日). 2011年12月5日閲覧。
  6. ^ 矢後勝也、矢田脩「ウラギンシジミ(鱗翅目,シジミチョウ科)の蔵卵数と寿命に関する知見」『蝶と蛾』第53巻第3号、日本鱗翅学会、2002年6月20日、181-184頁、NAID 110007630970 
  7. ^ 山と溪谷社 (2006)、33頁

参考文献

関連項目

外部リンク




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