ウサギの駅長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 18:00 UTC 版)
2010年8月1日の再有人化に際し、配置された人間の駅員とは別に、同社および同駅に縁の深い動物であるウサギの駅長・駅員も”勤務”することになった。そのウサギは同社社員のひとりの母校である置賜農業高等学校で同年5月に生まれ、譲与された3羽であるが、うち1羽は白ウサギだった。その唯1羽の白ウサギを「もっちぃ」と名付け駅長として、残り2羽もそれぞれ「ぴーたー」と「てん」と名付けて駅員として、各々迎え入れた。更に、近所の蕎麦屋で飼われていたクサガメ「かめ吉」も非常勤助役として仲間に加わった。 2011年3月11日に見舞われた東日本大震災では当駅も震度5弱の強い揺れに襲われ、そのショックから駅長服や制帽を受け付けなかったこともあった「もっちぃ」駅長であるが、同年6月24日にはそんな「もっちぃ」の駅長としてのスナップショットやプライベートショットなどを収めた写真集『うさぎ駅長 もっちぃがゆく!』〔写真/藤本雅秋(動物写真家)〕をリリースした。 2016年10月23日に「フラワー長井線まつり」が開催された際には、同じ東北地域内で営業中の第三セクター鉄道の一つである会津鉄道の芦ノ牧温泉駅に”勤務”するオス猫の「らぶ」駅長の表敬訪問を受けた。同年の「フラワー長井線まつり」は当駅を初め長井・荒砥の両駅を合わせた3駅を会場に開かれており、「らぶ」駅長の表敬訪問はこれらのうち当駅と長井駅の2駅にて行われたが〔午前中に当駅を訪れ、そのあと午後に長井駅を訪問した模様〕、このうち、先に「らぶ」駅長の訪問を受けた当駅では、「らぶ」・「もっちぃ」両駅長の初顔合わせということもあって当駅を訪れた人々の注目を集めた。 前記「フラワー長井線まつり」開催から1ヶ月半余り経過した2016年12月13日朝、「もっちぃ」の部下である「てん」駅員が6歳(人間では52歳相当)で死亡、更に翌2017年4月11日には、もう1羽の部下である「ぴーたー」駅員も同じく6歳で死亡した。「てん」、「ぴーたー」両駅員共、死亡翌日に荼毘に付され、その後、何れも「三羽のうさぎ伝説」を有する山形・南陽市の熊野大社の神官により慰霊祭が営まれた。
※この「ウサギの駅長」の解説は、「宮内駅 (山形県)」の解説の一部です。
「ウサギの駅長」を含む「宮内駅 (山形県)」の記事については、「宮内駅 (山形県)」の概要を参照ください。
- ウサギの駅長のページへのリンク