ウグイスとの混同
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 23:07 UTC 版)
「ウグイス#メジロとの混同」も参照 本種とウグイスは両種ともに春を告げる鳥として親しまれていたこともあってか、時期的・場所的に重なる両種は古くから混同されがちであった。 前述のとおり、メジロは梅の花蜜を好み、早春には梅の花を求めて集まってくる。また比較的警戒心が緩く、姿を観察しやすい。 いっぽう、梅が咲く頃によく通る声でさえずりはじめるウグイスは警戒心が強い。またウグイスは主に虫や木の実などを食べ、花蜜を吸うことはめったにない。 また、そのウグイスとメジロの混同を示すものとして「鶯色」がある。ウグイス色と言った際に、ウグイスの灰褐色(オリーブ色に近い)を想像する人もいれば、メジロの緑色に近い色を想像する人もいる(旧・国鉄の黄緑6号など)。 なお、古来より春を告げる言葉として「梅に鶯」があるが、これはいずれも春の訪れを告げる梅の花と鶯の声を取り合わせた風情を意味する。古くから和歌や絵画で好まれた。しかし、詩歌や芸術に関する素養が失われた現代では、梅にウグイスという言葉はウグイスとメジロを混同したものであるとする俗説が流布された。なお、日本画で写生のために梅の枝とメジロを描くのとは意味が異なる。
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