ウィットワース銃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 09:10 UTC 版)
「ジョセフ・ホイットワース」の記事における「ウィットワース銃」の解説
ホイットワースは、イギリス陸軍の依頼を受けて、クリミア戦争で旧式化が明らかになった1853年型エンフィールド銃の後継小銃の開発を行った。ホイットワースは、より小口径で六角形の0.451インチ(11mm)小銃弾を使用する、ライフリングの転度を増した銃を設計した。ホイットワースの試作銃は、1859年に行われた射撃試験でエンフィールド銃をあらゆる性能で凌駕し、4月23日付けのタイムズ紙では大成功と報じられた。しかし、このウィットワース銃は銃身が焼き付けを起こしやすいことや、価格がエンフィールド銃の4倍と高価であることからイギリス陸軍では不採用となってしまった。代わりにフランス陸軍で採用されたほか、少数はアメリカ南北戦争で使用されて命中率の良さから「ホイットワース・シャープシューター(狙撃銃)」と称された。 エンフィールド銃の後継は、オランダ系アメリカ人のワイン商人が開発したスナイドル銃となった。スナイドル銃に更新したならば、1丁あたりわずか12シリングの改造費用で済んだのである。 その後、1860年にウィンブルドンで、第1回の全英ライフル協会の大会がヴィクトリア女王により開かれた際、改修型のホイットワース銃の射撃実演が行われた。400ヤード(約366m)の射距離で的の中央を射抜くという成績を残している。
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