ウィットワース銃の請負製造について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 05:31 UTC 版)
「ウィットワース銃」の記事における「ウィットワース銃の請負製造について」の解説
1863年型ウィットワース銃の銃身用のスチールは、それぞれ4つの会社が製造しており、それぞれが違った状態で提供されていた。一つ目はイギリスの工業都市であるシェフィールドのファースアンドサンズ(英:Firth & Sons)から提供されたもので、粗い棒鋼の状態のスチールが、一本4シリング4ペンスの価格で1,540本提供された。二つ目はバーミンガムのジョン・コンフォース(英:John Conforth)から提供されたもので、穴が空いた銃身の状態のスチールが一本6シリング1.5ペンスの価格で1,391本提供された。三つ目はベルガー(英:Berger)がドイツにあるウェストファリアのウィッテンで製造したもので、粗く穴が開かれた銃身の状態のスチールが一本9シリング3ペンスの価格で3,678本提供されたが、二つ目よりも品質は良かった。四つ目は、ウィットワースライフルカンパニー(英:Whitworth & Co)から提供されたもので、ライフリングが彫られており、殆ど完成した状態のスチールが一本2ポンド13シリング4ペンスの価格で1,497本提供された。 そして、1863年型ウィットワース銃には、マンチェスターで請負製造されたモデルも存在した。このモデルは、製造された1863年型ウィットワース銃の総数である8,206丁の内、たったの100丁しか占めていなかったが、政府の報告書では、このモデルはエンフィールドで製造されたそれよりも僅かに頑丈である点が一つある事を明らかにしており、それはニップルと雷管の発火の事についてであった。マンチェスター製の1863年型は、ニップルと雷管の発火がエンフィールド製のそれよりも直接的でない為、ニップルのプラチナのめっきが損傷する可能性がかなり低くなっていた。
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