1858年のトライアル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 05:31 UTC 版)
「ウィットワース銃」の記事における「1858年のトライアル」の解説
ホイットワースは、25丁のライフルをトライアルの為に製造したが、委員会との間に意見の相違があった為に、ホイットワースはトライアルが始まる前に15丁を撤回した。そのため9丁のライフルのみが公式に記録された。トライアルでは、その10丁の内の9丁が記録された。トライアルで使用されたライフルの銃身は、以下の通りであった。 ウイットワース銃の銃身のスペック項目数値銃身長 39インチ(99cm) ブリーチ部の長さ 1インチ(2.54cm) マズル部の長さ 0.7インチ(1.78cm) ボア 六角形 ライフリングのねじれ 一回転20インチ 六角形ライフリングの斜めの長さ .490インチ(1.24cm) 六角形ライフリングの横の長さ .450インチ(1.14cm) 六角形ライフリングの中心の長さ .451インチ(1.15cm) 照準器とブリーチ部を含めた時の銃身重量 4ポンド7.25オンス(2.02kg) ウィットワース銃と、エンフィールド銃との比較は、精度、貫通力、射程、ファウリング、扱いやすさ、連射性、失敗する可能性などの全ての点において不十分であった。 他にも、このウィットワース銃の明らかな優位性に反し、非常に熟練した技師によって達成された試験用ウィットワース銃の高い品質の技量を確保することが不可能である為、ウィットワース銃の製造品質は失敗するだろうという噂が立った。そして、ウィットワース銃は、乾燥した暑い気温の状況下ではテストされなかった。 しかも、小口径のエンフィールド銃の精度は、ウィットワース銃のそれとほぼ同等であった為、委員会の中のいくつかの人は、ウイットワース銃の高精度は、ポリゴナルライフリングではなく、小口径と高速のライフリングねじれから実現されているのだと考える様になった。 しかし、委員会は、ウィットワース銃がエンフィールド銃(三帯型、二帯型両方)にとって代わる事を考えていた為、将来的に行う次のトライアルでは、33インチ(83cm)、39インチ(99cm)の長さの銃身を持つ製造品質のウィットワース銃を使用する様に提案した。そして、ウィットワース銃と小口径のエンフィールド銃の直接的な比較を想像していた。
※この「1858年のトライアル」の解説は、「ウィットワース銃」の解説の一部です。
「1858年のトライアル」を含む「ウィットワース銃」の記事については、「ウィットワース銃」の概要を参照ください。
- 1858年のトライアルのページへのリンク