1859年ベルリオーズ版とは? わかりやすく解説

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1859年ベルリオーズ版

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/24 09:17 UTC 版)

オルフェオとエウリディーチェ」の記事における「1859年ベルリオーズ版」の解説

1859年リリック座フランス語版)のレオン・カルヴァロ(英語版)の要請応えてベルリオーズは独自のヴァージョン作成した当時スター歌手ポーリーヌ・ヴィアルドのために書き直すことであった。彼女は広くソプラノ扱えたが、基本コントラルトだったので、彼女が歌いやすく、魅力最大限発揮できるように様々な手直しをしたのである。なお、当時フランスにおいてはカストラートはほとんど完全に姿を消しつつある状態だったという背景もある。「オルフェ声域イタリア語稿に戻されイタリア語稿とフランス語稿で最良思われる部分組み合わされた。ベルリオーズ基本的にフランス語稿に従っているが、このオペラを4幕に再構成し、音楽的あるいは劇的に勝っていると考えられ箇所のみ、イタリア語稿から採用された。「ベルリオーズが行った大きな変更としては最後合唱を『エコーナルシス英語版)』の最後合唱差し替えたことが挙げられるベルリオーズによれば、『エコーナルシス』の合唱愛の神仲立ちによってもたらされ幸福な結末賛美するもので、本作似ているのだった」。ベルリオーズ版は「非常な成功収め初演に続く4年間で138の上が行われた」。今日でもベルリオーズ版のオルフェメゾソプラノにとって憧れの役のひとつとなっている。なお、前年1858年にはオッフェンバック本作パロディ化した『地獄のオルフェ』(Orphée aux Enfers)を上演して話題集めていた。『新グローヴ・オペラ事典』では「ベルリオーズ版は最も有名で優れているが、数ある混合版のひとつにすぎなかった。しかし、1870年代以降最も頻繁に上演されているのは、ベルリオーズ稿に手直し施したもので、-中略この中イタリア語稿で人気があったのは1889年出版されリコルディ社のものであった」。また、「現在、最もよく知られ、また最も頻繁に上演されるヴァージョンベルリオーズによる混合版に基づいている。しかしながらイタリア語版ではカウンターテナー委ねることができ、フランス語版ではハイテノールは少ないものの、楽譜全音下に移調することは可能である。この様方法用いればグルック原曲にできる限り近づけるわけである」と解説している。

※この「1859年ベルリオーズ版」の解説は、「オルフェオとエウリディーチェ」の解説の一部です。
「1859年ベルリオーズ版」を含む「オルフェオとエウリディーチェ」の記事については、「オルフェオとエウリディーチェ」の概要を参照ください。

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