イートン・メス
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イートン・メス(英語: Eton mess)とは、ストロベリー、メレンゲ、クリームを混ぜて作られるイングランドの伝統的なデザートであり、イートン校対ハーロー校のクリケット対抗戦で、昔から出されてきた菓子である。この菓子は19世紀からその名が知られている[1]。イートン校の司書[2]だったロビン・ウィアーが著した料理本『Recipes from the Dairy』(1995年)[3]によると、イートン・メスは、1930年代には校内の売店である「sock shop」でアイスクリームやクリームの中に、ストロベリーかバナナを入れて、イートン校独自の製法で提供されていた。メレンゲを加えるようになったのは、それ以降のことであり[4]、マイケル・スミスが著した『Fine English Cookery』(1973年)[5]でも触れられている。イートン・メスはあらゆるフルーツを使って作られるが[6]、ストロベリーが最もポピュラーな材料である。
- ^ Arthur Henry Beavan (1896). Marlborough House and Its Occupants: Present and Past. p. 162(英語)
- ^ Blumenthal, Heston (2005年2月5日). “The appliance of science : Another fine mess”. ガーディアン
- ^ Weir, Robin; Caroline Liddell & Peter C. D. Brears (1995). Recipes from the Dairy. London: ナショナル・トラスト. ISBN 0-7078-0243-1(英語)
- ^ a b Blumenthal, Heston (2003年6月28日). “No messing”. ガーディアン(英語)
- ^ Smith, Michael (1973). Fine English Cookery. London: ファバー&ファバー. ISBN 0-571-10349-9またはDupleix, Jill (2004年6月3日). “Eton mess : Strawberries and cream make a superb summer pudding for lazy, hazy days”. ロンドン: タイムズ(英語)
- ^ ヘストン・ブルーメンソールのレシピの影響でバナナもよく使われる:Blumenthal, Heston (2006年2月12日). “Eton mess : Look, no berries – this Eton mess is a crispy, creamy, zingy heap of a treat”. ロンドン: サンデー・タイムズ(英語)参照。
- ^ “Menu 3” (PDF). ランシング・カレッジ. p. 3. 2015年1月19日閲覧。(英語)が詳しい。
- ^ “mess”. メリアム・ウェブスター・オンライン・ディクショナリー. 2015年1月19日閲覧。(英語)。『オックスフォード英語辞典』では、messは[a] serving of food; a course; a meal; a prepared dish of a specified kind of food." or "[a] portion or serving of liquid or pulpy food such as milk, broth, porridge, boiled vegetables, etc.と定義されている。: Simpson, John, ed (2002年3月). “mess, n.”. OED Online. オックスフォード: オックスフォード大学出版局 2015年1月19日閲覧。(英語)も参照。
- ^ “Eton mess”. Gourmet Traveller. 2015年1月19日閲覧。(英語)
- 1 イートン・メスとは
- 2 イートン・メスの概要
- 3 脚注
- イートン・メスのページへのリンク