インドの「ヤマ」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 10:59 UTC 版)
「en:Yama (Hinduism)」も参照 本来はインド・イラン(Indo-Iranian)共通時代にまで遡る古い神格で、『アヴェスター』の聖王イマ(中世・近世ペルシア語でジャム(「輝けるジャム」の意味でジャムシードとも呼ばれる))や北欧神話の巨人ユミルと同起源である。 『リグ・ヴェーダ』では、ヤマとその妹ヤミー(Yami)はヴィヴァスヴァットの子で、母はトヴァシュトリの娘サラニュー(英語版)とされた。人間の祖ともされ、ヤマとヤミーの兄弟姉妹婚により最初の人類が生まれた。 ヤマは人間で最初の死者となり、死者が進む道を見いだした。そして死者の国の王となった。虚空のはるか奥に住むという。インドでは、古くは生前によい行いをした人は天界にあるヤマの国に行くとされた。そこは死者の楽園であり、長寿を全うした後にヤマのいる天界で祖先の霊と一体化することは、理想的な人生だと考えられていた。 しかし後代には、赤い衣を着て頭に冠を被り、手に捕縄を持ち、それによって死者の霊魂を縛り、自らの住処・国に連行されると考えられた。ヤマの世界は地下だとされ、死者を裁き、生前に悪行をなした者を罰する恐るべき神と考えられるようになった。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}骸骨の姿をした死の病魔トゥルダクや[要検証 – ノート]、神犬サラマーから生まれた4つ目で斑の2匹の犬サーラメーヤ(Sarameya)を従える。 現在のインドでは、青い肌で水牛に乗った姿で描かれる(本来は黒い肌だが美術上の様式として青く描かれる)。 19世紀前半 19世紀中頃
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