イギリスの債務額と返済条件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 08:21 UTC 版)
「レンドリース法」の記事における「イギリスの債務額と返済条件」の解説
もともとの債務額と返済条件(繰り延べを含む)は、イギリス下院の2002年2月28日および上院の2002年7月8日の議論で確定されている。議事録には以下のように記録されている。 ボブ・スピンク(Bob Spink): 財務大臣に、第二次世界大戦中のレンドリース融資でイギリスが返済すべき未払いの債務がどれくらいあるかについて質問します。ルース・ケリー(Ruth Kelly): それについては以下の通りです。協定に基づき、融資の返済は1950年に開始され、50年間で毎年1回返済されます。しかしながら協定では、国際的な為替レートの状況やイギリスの外貨準備、金準備の状況の必要に応じて元金・金利共に返済を繰り延べすることができます。イギリスはこれまで6回返済を延期してきました。これにより、これ以上返済の延期のオプションを実施しなければ、アメリカ合衆国政府に対する返済は2006年12月31日に完了する予定です。2001年3月31日現在、アメリカ合衆国から1945年に提供された融資のうち、元金243,573,154ポンド(この日の為替レートで346,287,953ドル)が未返済です。政府はこの全額を返済することで1945年の協定の義務を履行するつもりです。 同様に上院の2002年7月8日の議事録: ゴードン・キャンベル(Gordon Campbell): この返済は、アメリカ合衆国が弾薬、車輌、食糧などその他の我々が戦争末期にとても必要としていた物資を供給したレンドリースの枠組みの一部ですか?アンドリュー・マッキントッシュ(Andrew McIntosh): レンドリースについては、アメリカが物資を提供した戦争全期間について私は言及しました。しかしながら、我々の現在の負債はこれとは異なり、1945年12月に交渉されたものです。デービッド・ストッダート(David Stoddart): 融資の総額が正確にいくらであるか、今までに元金と金利でいくら返済しているかお教えください。アンドリュー・マッキントッシュ: 融資はもともと10億7500万ポンドで、そのうち2億4400万ポンドが未返済です。融資の枠組みは金利2%となっています。したがって、現在我々はこの融資に関して支払っている金利より、我々のドル資産からより多くの収益を受け取っています。これは我々にとってとても有利な融資です。
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